モンステラは熱帯のジャングルに自生する観葉植物で、湿度や養分の多い環境を好みます。そのため、有機質を多く含む用土はモンステラにとって非常に相性が良いとされています。有機質とは、腐葉土やピートモス、バーク堆肥、ココヤシチップなど、植物や動物の遺骸が分解された天然由来の物質のことを指し、栄養を緩やかに供給してくれる特徴があります。有機質の土は、土壌中の微生物が活発に働くことでモンステラの根を刺激し、健康的な成長を促します。また、水もちと肥料保持力に優れており、乾燥や肥料切れに強く、栽培初心者でも扱いやすいのが魅力です。特に屋内や半日陰で育てる場合、有機質の柔らかい土は根張りを助け、葉の展開も安定しやすくなります。ただし、通気性が低いと根腐れのリスクがあるため、無機質素材を2~3割混ぜる事で、排水性と通気性が向上し、根腐れの防止に役立ちます。有機質の用土で育てたモンステラは、葉の色つやが良く、根もしっかりと広がる傾向があります。日々の水やりや施肥の頻度も緩やかで済むため、ゆったりと観察を楽しむ栽培スタイルにぴったりです。自然に近い環境を再現したい方には、有機質の用土はとてもおすすめです。
有機質の用土とは?
有機質の用土は、動植物由来の成分を多く含む土 です。
主な特徴
有機質の用土の主な特徴は以下の通りです。
- 保水性が高い(水をよく保持する)
- 栄養分が豊富(植物の生長を助ける)
- 通気性はやや劣る(水が溜まりやすい)
- 分解されると性質が変化する(長期間使うと改良が必要)
主な種類
有機質の用土の主な種類は以下の通りです。
- 腐葉土(ふようど)(落ち葉が分解されてできた土。保水性・通気性・保肥力に優れ、土壌改良に最適。)
- ピートモス(水苔などが堆積・分解してできた泥炭。酸性で保水力が高く、酸性を好む植物に向く。)
- バーク堆肥(樹皮(バーク)を発酵・熟成させた堆肥。通気性が良く、微生物の働きも活発になる。)
- ココピート(ココヤシピート)(ヤシ殻の繊維部分を粉砕したもの。軽くて清潔、水もちもよく、pHは中性に近い。)
- 牛ふん堆肥(牛のふんを発酵させた堆肥。保肥力を高めるが、においが残ることもある。)
- 鶏ふん堆肥(鶏のふんを発酵させたもの。窒素やリンが豊富で、元肥として使われる。)
- もみ殻くん炭(半有機)(もみ殻を炭化させたもの。土壌の通気性・排水性を改善し、微生物の住みかにもなる。)
主な用途
有機質な用土の主な用途は、花や野菜の栽培、観葉植物の培養土、保水・栄養補給のためのブレンドです。
有機質、無機質どっち?モンステラ栽培で使う観葉植物の用土
モンステラを育てる用土には、大きく分けて有機質と無機質の2種類があります。どちらの方がモンステラの栽培に適しているのか?という事では無く、自らの栽培環境や栽培スタイルに合った用土選びを行います。私は2021年9月にモンステラ栽培を開始したのですが、2021年から2024年までの間は有機質でモンステラを栽培していました。有機質でマンションの天井高である2メートル50センチまでモンステラを育て上げた為、2025年からは無機質の用土でモンステラの栽培を行っています。有機質、無機質両方の用土でモンステラを育てた感想として、有機質はとにかくモンステラを大きくしたい人向けの用土です。無機質はシッカリとした株を作りたい人向けの用土です。どちらの用土にもメリット、デメリットがありますので、自らの栽培環境に適した用土を選ぶ事が大切です。
立派に育ったモンステラが証明するおすすめの土(用土)
