2025年3月10日(過去の栽培記録はこちら)より栽培しているモンステラの組織培養株(メリクロン株)に初めて切れ込みが入った葉が開きました。栽培開始5ヵ月目の様子です。

栽培開始5ヵ月目で切れ込みが入った葉が開いたモンステラの組織培養株(メリクロン株)(2025年8月1日の様子)

今回切れ込みが入った葉が開いたモンステラの組織培養株(メリクロン株)です。種類不明なミント斑のモンステラデリシオーサとして購入した株です。大きく成長するにつれ、ホワイトモンスター?と思ってしまうのですが、元気に成長してくれる事が心地よいので種類は何でもよいです。

初めて切れ込みが入りました。

以下は栽培開始当初の2025年3月10日(過去の栽培記録はこちら)に撮影した写真です。5ヵ月前はこんなに小さな株でした。

向かって左側はグリーンスノーの名前で購入したモンステラの組織培養株(メリクロン株)です。

こちらもホワイトモンスター?と思う様になってしまったのですが、元気な株であるなら種類にこだわりはありません。

斑が強いとどんな株でも傷んで枯れてしまいます。斑入りのモンステラは先が読めない事が最大のデメリットです。

我が家の栽培環境ですと斑入りのモンステラは100%無機質の方が丈夫で綺麗に育ってくれる事に気が付てしまった為、組織培養株(メリクロン株)も100%無機質用土(赤玉土:鹿沼土:軽石=2:1:1の割合)に切り替えました。

無機質用土で少しでも強い株に育て、斑の傷みを回避するのが狙いです。有機質用土と無機質用土の違いについては、以下のページでまとめています。

モンステラ栽培を開始した2021年当初は、南国沖縄や温室でモンステラを育てたいと思っていました。しかし、恵まれた環境よりも厳しい環境の方が、モンステラが美しく育つ事に気が付いてしまった為、南国や温室では無く、海も近く自然も豊富にあり、都心や横浜も近い湘南エリアの現環境が、今では一番モンステラ栽培に適していると感じます。地植えできる庭があれば温室も南国も不要です。

昨日咲いたモンステラオーレアの花の本日の様子です。ここまで立派なモンステラの花は、温室でもなかなか咲かないのでは無いでしょうか。でも更に凄い巨大な花になる事は間違い無いモンステラスケルトンの開花がこの後に控えています。

引き続き成長に変化がありましたら、モンステラの組織培養株(メリクロン株)の栽培記録ページでご紹介していきます。

モンステラの組織培養株(メリクロン株)の栽培記録

Plant Cultivation Record

時系列で栽培記録が確認しやすいように本ページでご紹介しているモンステラの組織培養株(メリクロン株)の栽培記録のみを一覧で以下にまとめています。

2025年8月1日

栽培開始5ヵ月目で切れ込みが入った葉が開いたモンステラの組織培養株(メリクロン株)New!!

2025年7月1日

栽培4ヵ月で大きく成長してきたモンステラの組織培養株(メリクロン株)

2025年5月2日

栽培2ヵ月で新しい葉が出てきたモンステラの組織培養株(メリクロン株)

2025年3月10日

モンステラの組織培養株(メリクロン株)の栽培開始

モンステラの組織培養株(メリクロン株)の栽培記録については、以下のページで全てまとめています。

モンステラの組織培養株(メリクロン株)とは?

組織培養(Tissue Culture)とは、植物の一部(茎、葉、根など)から細胞や小さな組織を取り出し、無菌状態で培養して新しい植物を人工的に増やす栽培技術です。クリーンな培養室で微細な組織を増殖させることから、「クローン栽培」とも呼ばれます。組織培養の中でも、植物の「分裂組織(メリステム)」から得たクローン苗を特に「メリクロン苗(Mericlone)」と呼びます。「メリクロン」は、「メリステム(Meristem)(=成長点)」+「クローン(Clone)」を組み合わせた造語です。成長点には病原体が入り込みにくく、特にウイルスに感染していない健康な細胞が含まれているため、そこから増やした苗は病気に強く、形質も安定していると言われています。そのため、高品質な苗を大量生産できる方法として、メリクロンは洋ランや観葉植物の分野で広く用いられてきました。モンステラもその一つで、安定した斑入り模様や葉の形状を再現するために利用されています。こうした組織培養苗は、最初は完全に管理された無菌環境で育てられているため、いきなり外の環境に出すと枯れてしまう恐れがあります。そのため、「順化(じゅんか)」という段階を経る必要があります。順化とは、培養環境から通常の栽培環境(空気中・土・自然光など)に植物を少しずつ慣らしていくプロセスです。これを丁寧に行うことで、組織培養苗は安定して成長できるようになります。モンステラの順化については、恐らく他の方々が解説していると思いますので、本サイトでは、順化を経たモンステラの組織培養株(メリクロン株)が果たしてちゃんと成長するのか?について栽培記録でご紹介していきたいと思います。