2021年9月からモンステラ栽培を開始して今年で約4年。本株は2023年5月3日(過去の栽培記録はこちら)から栽培を開始して約2年。湘南エリアのマンションの屋根の無い庭で、斑入りのモンステラの越冬および開花に成功しました。過去、植物園や温室でモンステラの花は何度か見る機会がありましたが、自らの手でコントロール可能な庭での地植え栽培が、一番状態の良いモンステラを育て上げる事が出来る事に気が付いてしまいました。モンステラの大量生産・管理という視点では立派で大きな温室は適していますが、個々の個体管理の場合は、庭でそれぞれの個体と向き合った方が、過去に類を見ないカッコいい草姿が完成する事も実証できました。今年は希少種のモンステラも開花するので、屋外越冬させたモンステラ同士の交配を行いオリジナルのモンステラの作出へとつなげます。モンステラは育てて成熟させるのも交配させて種を採るのも年単位の長い年月が必要です。せかせかとせわしい世の中において、年単位で向き合わないと成し遂げられないモンステラ栽培は、待ちの精神が鍛えられるのでとてもよいなと思います。待てる人の元には、成熟・開花・結実が訪れ、自然との調和、洞察、平静、美意識が養われます。

庭で地植え栽培中の斑入りのモンステラがついに開花(2025年7月31日の様子)

本日開花した庭で育つ斑入りのモンステラです。正面から見た姿がとても美人さんです。

ホワイトタイガーの花芽はよく見かけますが、本株はオーレアなので黄斑の仏炎苞です。

動画も撮影しました。

次は日本の寒い冬を屋外で越冬させたモンステラ同士を交配させ、耐寒性のある新種の斑入りのモンステラを作出します。モンステラの交配については、以下のページでまとめています。

温室では無く首都圏の屋根の無い一般家庭の庭でモンステラを越冬させ花を咲かせる方法

2025年夏、自宅マンションの屋根の無い庭(温室ではありません)で、地植え栽培している複数のモンステラに花が咲きました。本ページでは、花が咲いたモンステラを代表して、斑入りのモンステラ(オーレア)の開花前から開花後までの様子をまとめています。モンステラの開花後の情報は、探すと沢山あるのですが、モンステラ開花直前の情報がなかなか無いため、モンステラが花芽を出す初動、開花前(蕾の状態)、開花の順番でモンステラの花をご紹介致します。なおモンステラを地植えで開花まで栽培している地域は湘南エリアです。モンステラの地植え栽培は、沖縄等の南国まで行かなくても湘南エリアで可能です。温暖な沖縄等の南国エリアで育つモンステラより、むしろ冬に雪も降る事がある湘南エリアで育て上げた方が耐寒性のあるとても強い株に育ちます。またモンステラを育てていらっしゃる方々は、南国よりも首都圏の方が圧倒的に多いと思いますので、モンステラに花を咲かせたい方々のご参考になればと思います。