
目次
モンステラにおすすめの用土
Recommended Soil for Monstera
モンステラにおすすめの用土を説明するにあたり、分かりやすく「鉢植えで使っている土(用土)」、「支柱で使っている土(用土)」、「地植えで使っている土(用土)」の3部構成でまとめてみたいと思います。以下をご確認いただけると分かりますが、私はモンステラ栽培において、「モンステラ栽培に適している用土はこれだ!」と力説するほど、用土にこだわった事がありません。しかし、栽培記録をご確認いただければ把握できる様に、モンステラたちが早く美しく大きく育て上げた実績があります。



用土選びのポイント
用土はこれがいいと決めつける物でも無く、これでなくてはならないと決めつける物でも無く、自らの栽培環境に合った用土を見つけ、それを長く使い続ける事がモンステラの立場になるとよい事なのではないでしょうか。私が用土を選ぶ際の最も重要なポイントは、自らの栽培環境下において、モンステラが「根腐れしない用土を選ぶ」という点です。
FAQ
モンステラの土について寄せられた質問と回答
-
モンステラを5月から10月の成長期は地植え(土壌)で育て、11月から4月は鉢植え(用土)で育てるのはありですか?
-
土壌と用土は、地上と水中ほど極端な違いはありませんが、裸足で芝生を歩くのと、靴を履いてコンクリを歩くぐらいの違いがあります。地植えから鉢植えに戻すと、根が「通気が違う」「保水が違う」などに敏感に反応してストレスを与えてしまう可能性があります。もし鉢植えを地植えに違い状態にしたいのであれば、「鉢ごと土に埋める(ポットイン地植え)」がよいと思います。この方法であれば、地温の安定性+鉢管理の柔軟性を両立できます。
-
無機質用土は「成長はゆっくり」有機質用土は「成長が早く」という解説をYoutube等でよく見かけるのですが、この差は用土依存では無く、肥料依存ではないでしょうか?
-
おっしゃる通りです。実際、「成長が早い/遅い」という差は土自体の成分よりも、土に含まれる肥料量や栄養供給の速度による影響が大きいです。整理すると以下の内容となります。
- 土そのものの影響
無機質土
- 栄養はほぼないので、液肥や固形肥料を与えなければ成長はゆっくりになる
- 逆に肥料を適切に与えれば、無機質土でも成長は有機質土と同等になる
- 強みは「通気性・水はけが良いので根腐れしにくい」こと
有機質土
- 微生物や有機物により栄養が自然に供給される
- 初期の成長は早くなる傾向がある(肥料を追加しなくても栄養があるため)
- ただし水はけがやや悪く、根腐れしやすい
- 肥料依存の方が大きい理由
- 肥料を十分与えると、無機質土でも成長スピードは有機質土に匹敵
- 有機質土でも肥料不足や微生物の分解速度が遅い場合は成長は止まる
つまり「成長速度」は土の種類そのものよりも、肥料の供給量・頻度・吸収効率に依存します。「成長は早い/遅い」という表現は、土そのものの種類よりも肥料(栄養)供給の有無で決まることがほとんどです。ただし、根の健康や水管理のしやすさは土の種類依存です。
-
無機質用土はなぜ有機質用土よりも植物が丈夫に育つのでしょうか?
-
「無機質用土の方が植物が丈夫に育ちやすい」と言われるのは、主に次のような理由からです。
- 排水性・通気性が良い
- 赤玉土、鹿沼土、軽石などの無機質用土は粒構造が崩れにくく、根の周りに水と空気のバランスが保たれやすいです。
- 根腐れや酸欠を防ぎ、根が健康に育つ → 植物全体が丈夫になります。
- 腐敗・カビのリスクが低い
- 有機質用土(腐葉土、ピートモスなど)は時間が経つと分解され、カビや雑菌、コバエの発生源になることがあります。
- 無機質用土は基本的に「無機鉱物」なので腐敗せず、病害虫のリスクが少ないです。
- pHや成分が安定している
- 有機質は分解過程でpHや栄養バランスが変化しやすいですが、無機質用土は化学的に安定しており、根が環境ストレスを受けにくいです。
- 肥料管理がしやすい
- 無機質用土自体には栄養がほとんどありません。逆に言えば、肥料でコントロールしやすいということ。
- 水耕栽培に近い感覚で、必要な養分を「与えた分だけ吸収」させられます。
- まとめ
- 有機質用土 → 栄養はあるが、分解や雑菌で環境が変わりやすい。
- 無機質用土 → 栄養はないが、清潔で環境が安定するので根が健全に育ちやすい。
そのため、特に観葉植物(モンステラやサボテン、多肉など)は、無機質主体の用土で育てた方が長期的に丈夫に育ちやすいと言われています。
有機質、無機質どっち?モンステラ栽培で使う観葉植物の用土
Organic Or Inorganic
私はモンステラをより自然界に近い状態で、早く美しく大きく育てたいと思っています。なので鉢植え栽培で使う用土は、自然界に近づける為に有機質の用土を使っています。また、モンステラを早く美しく大きく育てるのにとっても役立つのが支柱になります。私はモンステラ栽培の支柱に透水管(ネトロンパイプ)のみを使っています。この支柱の中に入れている用土は、無機質寄りです。自然界の環境を意識して育てるのであれば、用土は無機質では無く有機質では?と思う方もいらっしゃるかもしれません。有機質の用土で厄介なのが根腐れです。植木鉢であれば根詰まり、根腐れが発生したら植え替えで済みますが、支柱の中で根詰まり、根腐れが発生してしまうと、モンステラを支柱から外さないとならない為、手間のかかる作業になるのと、モンステラにもストレスを与えてしまう事になってしまいます。なのでモンステラ栽培での支柱に使う用土は、無機質寄りとなっています。モンステラ栽培における用土の有機質、無機質の考え方について、以下に整理致します。
モンステラを大きくしたい!1年で早く美しく大きく育てた実績とポイント
Organic Or Inorganic
モンステラを早く美しく大きく育てる方法についてご紹介いたします。モンステラを大きく育てたいとお問合せいただく方々の中には、フリマやオークションサービスで、誰よりも早く美しく大きく育てたモンステラを販売したいという人もいらっしゃいます。しかし、販売を目的に大きく育てたいという人と、命を大切にしながら栽培を目的にモンステラを大きく育てたいという人では、不思議と後者の方の方がモンステラを美しく大きく育てる事ができています。モンステラを大きく成長させる方法は、SNS、Youtube、ホームページなど、国内外の情報を眺めていると、とても様々な情報が出てきます。それらの方法でもモンステラを大きくできるのかも?しれませんが、自然界で生息しているモンステラは、人の手によって葉をカット(剪定)されたりする事なく大きな葉に成長しています。また、モンステラを大きくする方法について解説している動画やページでは、力説ばかり目立ちますが、立派な温室では無く、実際に一般の家庭環境で大きく育ったモンステラの栽培実績が出て来ないのも説得力がありません。自然界と一般家庭であれば、当然自然界の方が生育環境としては勝るとおっしゃる方々も大勢いらっしゃいますが、私は湘南エリアのマンションで、モンステラデリシオーサであれば、一枚の葉のサイズが1メートルを超えるまで、モンステラボルシギアナであれば、一枚の葉のサイズが70センチを超えるまで実際に現在も育て上げています。モンステラボルシギアナについては、2年以内に小さな苗から、全長が2メートルを超えるまで育てた栽培実績もあります。これらの栽培の記録は全てモンステラの栽培記録に時系列に分かりやすく、ありのままの事実が把握できる様にまとめています。本ページでは、モンステラを早く美しく大きく育てるポイントについて、実際に早く美しく大きく育ったモンステラの栽培実績紹介と合わせまして分かりやすくご紹介いたします。