モンステラデリシオーサのデリシオーサは、英語で「おいしい」を意味する"delicious"に由来しているとされています。これはモンステラになる実が「おいしい」という理由からです。一般に観葉植物として市場に流通しているモンステラは、モンステラデリシオーサとモンステラボルシギアナの2種類があります。それぞれの違いについては、モンステラデリシオーサとボルシギアナの違いについてのページでまとめています。モンステラデリシオーサは、ボルシギアナと比較して大きな葉を持ち、自然界では1メートル以上の巨大な葉を持つ場合もあります。モンステラデリシオーサには、実生株、コンパクタ、イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、マクロコズム、スケルトン、福助、ナローリーフ、奇形株、羅紗葉変異株などの種類があり、奇形をした変異株もボルシギアナよりも多く見かけます。私が実際に栽培しているモンステラデリシオーサについて、以下のページでご紹介いたします。
モンステラデリシオーサの種類

モンステラデリシオーサには、実生株、コンパクタ、イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、マクロコズム、スケルトン、福助、ナローリーフ、奇形株、羅紗葉変異株などの種類があります。以下は私が現在栽培しているモンステラデリシオーサの種類です。
上記でご紹介した種類は、全てモンステラデリシオーサの種類になるのですが、これらの種類には共通して以下で示すモンステラデリシオーサの特長があります。特に成熟株になるにつれて、モンステラデリシオーサの特長が現れてきます。
モンステラデリシオーサの特徴
成熟したモンステラデリシオーサの特長として顕著に現れてくるのが、葉と葉柄の付け根に現れるシワ(海外では”フリル”と呼ばれています)です。成熟したモンステラボルシギアナではこの特長が現れません。

モンステラデリシオーサの特長は、モンステラボルシギアナの特長と比較しながら一覧表で確認すると分かり易いです。
違いの確認ポイント | モンステラデリシオーサ | モンステラボルシギアナ |
---|---|---|
葉と葉柄部分のつなぎ目(フリル)の有無 | 有り | 無し |
成熟時の葉の大きさ | 約1メートルとされている | 50cm前後とされている |
葉の形状 | マクロコズムの様に複雑な葉を持つ種類がいる | 複雑な形状の葉を持つ種類はいない |
節と節の間の長さ | 節と節の間が短い | 節と節の間が長い |
生育習性の違い | 地を這う様な成長をしながら上へと登る | 成長初期の段階から上へと登る |
斑入りの種類 | イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、ホワイトティアーズ、ホワイトモンスターなどの種類がある。 | 斑の入り方でハーフムーン、フルムーン、ホワイトタイガー(アルボ)、オーレアなどの呼び名がある。 |
種類 | 実生株、コンパクタ、イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、マクロコズム、スケルトン、福助、ナローリーフ、奇形株、羅紗葉変異株など種類が豊富。 | ハーフムーン、フルムーン、ホワイトタイガー(アルボ)、オーレアなど斑入り別の呼び名はあるものの種類としてはモンステラボルシギアナのみ。 |
以下はモンステラデリシオーサの茎です。節間が長い為、モンステラボルシギアナの様にも見えますが、モンステラデリシオーサです。中には節間の比較ではモンステラデリシオーサなのか?モンステラボルシギアナなのか?判別が難しい場合がありますが、成熟したモンステラボルシギアナの葉は、50センチ前後なのに対して、モンステラデリシオーサは1メートル近くになるので判別が容易となります。
モンステラデリシオーサとモンステラボルシギアナの違いについては、以下のページで詳しくまとめています。
関連記事:モンステラデリシオーサとボルシギアナの違いについて
私が栽培しているモンステラデリシオーサの栽培記録を以下にまとめています。
モンステラデリシオーサの栽培記録
以下は私が栽培しているモンステラデリシオーサの栽培記録です。

イエローマリリンの斑が鮮やかに変化
2023年8月14日(過去の栽培記録はこちら)に10ヵ月ぶりに斑入の葉が復活したイエローマリリンの葉が鮮やかになってきました。モンステラは大きく育てたいので、明るい場所で育てている事もあり葉はデリシオーサらしくとても大き […]

モンステラスケルトンを直径15cmの極太支柱へ植え替え
2022年5月10日(過去の栽培記録はこちら)よりボトムカットから育てているモンステラスケルトンが大きく成長し、今まで使っていた内径約8センチの支柱が気根で捻じ曲げられてしまう為、内径約15センチの支柱へ切り替えを行いま […]

マクロコズムの名で購入したけれどコンパクタだと思っていたモンステラにマクロコズムの様な葉が開く
マクロコズムの名前で購入し、2021年10月24日(過去の栽培記録はこちら)より栽培を開始しているモンステラなのですが、コンパクタなのでは?と思いながら2年近く栽培していたところ、マクロコズムの様な穴が沢山あいた葉が開い […]

茎伏せ約1年11ヵ月目で初めて穴のあいた葉が開く
2021年9月25日からモンステラの茎伏せを開始して約1年11ヶ月後の様子です。初めて穴のあいた葉が開きました。とても小さな茎の茎伏せから育てているのですが、かなり立派なモンステラ(イエローモンスター)に成長しました。 […]

10ヵ月ぶりにイエローマリリンに斑入りの葉が復活
2022年10月18日(過去の栽培記録はこちら)以降、黄斑が入らない緑一色の葉が開いていたイエローマリリンに斑入りの葉が開きました。斑入りの葉が開くのは約10ヵ月ぶりです。モンステラの斑は、肥料の与えすぎや光の不足で消え […]

9枚目の葉が開いてきたモンステラタイコンステレーション
2023年6月12日(過去の栽培記録はこちら)に、モンステラタイコンステレーションの8枚目の葉が開いてから2ヵ月ぶりに9枚目の葉が開いてきました。新しい葉が開くたびに樹形が乱れないのか?と気になるのですが、特に人手をかけ […]

約2ヶ月ぶりに新しい葉が開いた茎伏せから育つイエローモンスター
2023年5月7日(過去の栽培記録はこちら)に約5ヵ月ぶりに新しい葉を開いたイエローモンスターですが、夏の成長期に突入し約2ヶ月ぶりに新しい葉が開いてきました。だんだんとイエローモンスターらしい大きな葉へと変化してきまし […]

2回連続斑が入らない葉が開いたイエローマリリン
2022年10月18日(過去の栽培記録はこちら)に黄斑が無い緑一色の葉が開いたイエローマリリンですが、今回もまったく黄斑が入らない緑一色の葉が開いてきました。切り戻さないと黄斑の入った葉は開かないかな?とも思うのですが、 […]
私がモンステラデリシオーサを育てている栽培環境を以下にまとめています。
モンステラデリシオーサの栽培環境
モンステラデリシオーサを状態良く栽培する為には、成長期となる春・夏・秋に屋外環境で育て、冬の間は屋内環境でしっかりと休眠させる事が大切です。住んでる場所の気候によって、モンステラデリシオーサの栽培に適した環境作りは異なります。以下では、私が住んでいるエリアで、モンステラデリシオーサを栽培する際の環境についてご紹介しています。
上記の栽培環境でモンステラデリシオーサを栽培する際に利用しているモンステラの栽培用品について以下にまとめています。
モンステラデリシオーサの栽培用品
モンステラデリシオーサは、根立ち(根上がり)、幹立ち(幹上がり)も可能ですが、支柱を使って支柱仕立てにした方がよく育ちます。また成長期となる春・夏・秋には肥料を与えます。モンステラデリシオーサを春・夏・秋に、屋外で栽培する際には、葉焼け防止用に遮光ネットが必須です。私がモンステラデリシオーサを栽培する際に利用している栽培用品については以下のページでご紹介しています。
モンステラデリシオーサのご紹介は以上です。続いてモンステラデリシオーサ実生株についてご紹介致します。その他のモンステラの種類については、以下のページでご紹介しています。
モンステラの種類
モンステラの種類は、一般的な人気の種類(モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ)と、その他の種類(sp. ペルー、アカコヤグエンシス、アクミナータ、アダンソニー(マドカズラ)、エスケレート、オブリクア、サブピンナータ、シルテペカナ、スタンデリアナ、スプルセアナ、ドゥビア、ピンナッティパルティタ、レクレリアナ)に分けられます。更にモンステラデリシオーサの仲間は、実生株、コンパクタ、イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、マクロコズム、スケルトン、福助、ナローリーフ、奇形株、羅紗葉変異株と様々な種類があります。特に人気のモンステラは、斑入りのモンステラです。斑が入るモンステラの種類は、モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ、アダンソニー(マドカズラ)、sp. ペルー、レクレリアナなどです。
関連記事:モンステラの種類