モンステラデリシオーサのデリシオーサは、英語で「おいしい」を意味する"delicious"に由来しているとされています。これはモンステラになる実が「おいしい」という理由からです。一般に観葉植物として市場に流通しているモンステラは、モンステラデリシオーサとモンステラボルシギアナの2種類があります。それぞれの違いについては、モンステラデリシオーサとボルシギアナの違いについてのページでまとめています。モンステラデリシオーサは、ボルシギアナと比較して大きな葉を持ち、自然界では1メートル以上の巨大な葉を持つ場合もあります。モンステラデリシオーサには、実生株、コンパクタ、イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、マクロコズム、スケルトン、福助、ナローリーフ、奇形株、羅紗葉変異株などの種類があり、奇形をした変異株もボルシギアナよりも多く見かけます。私が実際に栽培しているモンステラデリシオーサについて、以下のページでご紹介いたします。
目次
- 1 モンステラデリシオーサの種類
- 2 モンステラデリシオーサの特徴
- 3 モンステラデリシオーサの栽培記録
- 3.0.0.1 成熟したモンステラシエラナの葉はスケルトンに似るのか?マクロコズムに似るのか?New!!
- 3.0.0.2 シャープな葉に変化してきたモンステラシエラナの巨大株
- 3.0.0.3 モンステラシエラナは栽培一年でどこまで成長するのか?
- 3.0.0.4 支柱を捻じ曲げながら2メートル近くまで大きく成長したモンステラシエラナ
- 3.0.0.5 葉にあく穴の数5つに増えたモンステラシエラナ
- 3.0.0.6 栽培を開始して丸3年となるタイコンステレーション
- 3.0.0.7 ついにモンステラシエラナの葉に穴があいた
- 3.0.0.8 大株へと成長したモンステラマクロコズム
- 3.0.0.9 葉の切れ込みが深くなってきたモンステラシエラナ
- 4 モンステラデリシオーサの栽培環境
- 5 モンステラデリシオーサの栽培用品
- 6 モンステラの種類
モンステラデリシオーサの種類
Monstera Deliciosa
モンステラデリシオーサは、モンステラの仲間の中では最も大きな葉を持ち、成熟した株では一枚の葉の大きさが1メートル近くにもなります。成熟した葉にはモンステラらしく深い切れ目が入り、沢山の穴があきます。ハワイアン雑貨等で見かけるモンステラは、モンステラデリシオーサの大きな葉がモチーフにされている事が多いです。一般家庭では、モンステラの葉は1メートルまで大きくする事はできないとよく見かけますが、我が家のモンステラデリシオーサは、一枚の葉のサイズが1メートルまである株も存在します。私が実際に育てている株を中心に、モンステラデリシオーサの仲間をご紹介致します。
デリシオーサ
モンステラの中で最も大きく成長するモンステラデリシオーサ。葉に開く穴と深い切れ込みが魅力的です。
コンパクタ
モンステラコンパクタは、成長しても大きくならない小型のモンステラデリシオーサとして販売されています。
シエラナ
デリシオーサとボルシギアナの特徴を持つ不思議なモンステラ。成熟時のフォルムがとても美しいです。
スケルトン
モンステラスケルトンは、葉の深い切れ込みが特徴的なモンステラです。とても貴重なモンステラです。
ナローリーフ
通常モンステラデリシオーサの葉は丸みを帯びていますが、ナローリーフは葉が縦に細長いのが特長です。
ホワイトティアーズ
種類がよく分からない斑入りのモンステラデリシオーサについてご紹介していきます。おそらくホワイトティアーズだと思われます。
実生株
実生とは、種子から発芽させた株になります。中でも斑入りのモンステラデリシオーサは人気です。
上記でご紹介したモンステラデリシオーサの種類は、日本で販売されている主な種類です。海外では新しいモンステラデリシオーサの仲間が次々と誕生しており、日本ではなかなか見かける事ができない以下の様なモンステラも販売されています。品種改良には詳しく無いのですが、もし自然界に存在しないモンステラが人間の手によって生み出され、高額販売されているとなるとそれでよいのか?と疑問を抱くところもあります。個人的に斑入りのモンステラは、安くて丈夫で育てやすいイエローモンスターで充分です。イエローモンスターも斑が定着しやすい様に品種改良された種類?なのかもですけれど。
- Monstera shamrock shake(モンステラシャムロックシェイク)
- Monstera Masterpiece(モンステラマスターピース)
- Monstera Bulbasaur(モンステラバルバソー)
- Monstera Devil(モンステラデビル)
- Monstera Ocean mint(モンステラオーシャンミント)
- Monstera deliciosa White lava(モンステラデリシオーサホワイトラバ)
- Monstera Viet Truong Sa
- Monstera Deliciosa Tricolor(モンステラデリシオーサトリカラー)
- Monstera Thai Constellation Creme Brulee(モンステラタイコンステレーションクリームブリュレ)
- Monstera Thai Constellation Green snow(モンステラタイコンステレーショングリーンスノー)
- Monstera Thai Constellation Electrolyte(モンステラタイコンステレーションエレクトロライト)
- Monstera Thai Constellation Medusa(モンステラタイコンステレーションメデューサ)
- Monstera Yellow Thai Constellation(モンステライエロータイコンステレーション)
- Monstera Siam(モンステラシアム)
上記のモンステラは、一体どんなモンステラなんだろう?と気になられた方がいると思うので、一部のモンステラの価格と合わせて以下のページでまとめています。
上記でご紹介した種類は、全てモンステラデリシオーサの種類になるのですが、これらの種類には共通して以下で示すモンステラデリシオーサの特長があります。特に成熟株になるにつれて、モンステラデリシオーサの特長が現れてきます。
モンステラデリシオーサの特徴
成熟したモンステラデリシオーサの特長として顕著に現れてくるのが、葉と葉柄の付け根に現れるシワ(海外では”フリル”と呼ばれています)です。成熟したモンステラボルシギアナではこの特長が現れません。
モンステラデリシオーサの特長は、モンステラボルシギアナの特長と比較しながら一覧表で確認すると分かり易いです。
違いの確認ポイント | モンステラデリシオーサ | モンステラボルシギアナ |
---|---|---|
葉と葉柄部分のつなぎ目(フリル)の有無 | 有り | 無し |
成熟時の葉の大きさ | 約1メートルとされている | 50cm前後とされている |
葉の形状 | マクロコズムの様に複雑な葉を持つ種類がいる | 複雑な形状の葉を持つ種類はいない |
節と節の間の長さ | 節と節の間が短い | 節と節の間が長い |
生育習性の違い | 地を這う様な成長をしながら上へと登る | 成長初期の段階から上へと登る |
斑入りの種類 | イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、ホワイトティアーズ、ホワイトモンスターなどの種類がある。 | 斑の入り方でハーフムーン、フルムーン、ホワイトタイガー(アルボ)、オーレアなどの呼び名がある。 |
種類 | 実生株、コンパクタ、イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、マクロコズム、スケルトン、福助、ナローリーフ、奇形株、羅紗葉変異株など種類が豊富。 | ハーフムーン、フルムーン、ホワイトタイガー(アルボ)、オーレアなど斑入り別の呼び名はあるものの種類としてはモンステラボルシギアナのみ。 |
以下はモンステラデリシオーサの茎です。節間が長い為、モンステラボルシギアナの様にも見えますが、モンステラデリシオーサです。中には節間の比較ではモンステラデリシオーサなのか?モンステラボルシギアナなのか?判別が難しい場合がありますが、成熟したモンステラボルシギアナの葉は、50センチ前後なのに対して、モンステラデリシオーサは1メートル近くになるので判別が容易となります。
モンステラデリシオーサとモンステラボルシギアナの違いについては、以下のページで詳しくまとめています。
関連記事:モンステラデリシオーサとボルシギアナの違いについて
私が栽培しているモンステラデリシオーサの栽培記録を以下にまとめています。
モンステラデリシオーサの栽培記録
以下は私が栽培しているモンステラデリシオーサの栽培記録です。
モンステラデリシオーサの栽培環境
モンステラデリシオーサを状態良く栽培する為には、成長期となる春・夏・秋に屋外環境で育て、冬の間は屋内環境でしっかりと休眠させる事が大切です。住んでる場所の気候によって、モンステラデリシオーサの栽培に適した環境作りは異なります。以下では、私が住んでいるエリアで、モンステラデリシオーサを栽培する際の環境についてご紹介しています。
上記の栽培環境でモンステラデリシオーサを栽培する際に利用しているモンステラの栽培用品について以下にまとめています。
モンステラデリシオーサの栽培用品
モンステラデリシオーサは、根立ち(根上がり)、幹立ち(幹上がり)も可能ですが、支柱を使って支柱仕立てにした方がよく育ちます。また成長期となる春・夏・秋には肥料を与えます。モンステラデリシオーサを春・夏・秋に、屋外で栽培する際には、葉焼け防止用に遮光ネットが必須です。私がモンステラデリシオーサを栽培する際に利用している栽培用品については以下のページでご紹介しています。
モンステラデリシオーサのご紹介は以上です。続いてモンステラデリシオーサ実生株についてご紹介致します。その他のモンステラの種類については、以下のページでご紹介しています。
モンステラの種類
モンステラの種類は、一般的な人気の種類(モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ)と、その他の種類(sp. ペルー、アカコヤグエンシス、アクミナータ、アダンソニー(マドカズラ)、エスケレート、オブリクア、サブピンナータ、シルテペカナ、スタンデリアナ、スプルセアナ、ドゥビア、ピンナッティパルティタ、レクレリアナ)に分けられます。更にモンステラデリシオーサの仲間は、実生株、コンパクタ、イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、マクロコズム、スケルトン、福助、ナローリーフ、奇形株、羅紗葉変異株と様々な種類があります。特に人気のモンステラは、斑入りのモンステラです。斑が入るモンステラの種類は、モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ、アダンソニー(マドカズラ)、sp. ペルー、レクレリアナなどです。
関連記事:モンステラの種類