ホワイトタイガーは、モンステラボルシギアナで見かける霜降りの様な細かいが入る個体です。海外では、ネット上でアルボと呼ばれているのを見かける事があります。上品な印象を受ける斑のモンステラの為、女性ファンが多いモンステラに感じます。綺麗な斑入りであるほど価格が高くなる傾向がありますが、ホワイトタイガーの白斑はとても傷みやすく枯れやすいです。生産者が育てる環境に変動が無い温室で地植えで育てれば綺麗に大きく成長すると思いますが、日本の四季の変化をダイレクトに受け、環境も変動しやすい一般家庭での栽培においては、綺麗に大きく年単位で長期栽培する事は難しいと感じるモンステラの種類です。以下のページでは、私が栽培するモンステラボルシギアナのホワイトタイガー個体をご紹介しています。

ホワイトタイガー(アルボ)の特長

以下の写真は、私が栽培しているホワイトタイガー(アルボ)です。白斑が多い方が人気が高い様に感じるのですが、緑が多い株の方が光合成によって大きく育つ可能性があるのと、葉焼けし難い傾向にあるので、なるべく緑の方が多くのバランスが良い株を購入する様にしています。

以下のホワイトタイガーは、トップカットで購入した苗を1年間育てた株です。

一年で成長した斑入りモンステラの栽培記録
トップカットから一年育てたホワイトタイガー

1年間でかなり成長しました。どれぐらい成長したのか?については、以下のページにまとめています。

関連記事:一年で成長した斑入りモンステラの栽培記録

以下もトップカットのホワイトタイガーです。1枚の葉のサイズが約40cmあります。

成熟したモンステラボルシギアナ
成熟したホワイトタイガーのトップカット

成熟したモンステラボルシギアナの節間は、モンステラデリシオーサの様に狭くなります。ただし、モンステラデリシオーサの様に1メートル近いのサイズにはなりません。

節間が狭いモンステラボルシギアナの茎
成熟したホワイトタイガーの節間はモンステラデリシオーサの様に狭くなる

モンステラデリシオーサとボルシギアナの違いについては、以下のページでまとめています。

関連記事:モンステラデリシオーサとボルシギアナの違いについて

ホワイトタイガー(アルボ)の特徴をまとめると以下の通りとなります。

ホワイトタイガー(アルボ)を一般家庭で長期で育てる事はとても難しい

白斑がとても美しいのがホワイトタイガー(アルボ)の特徴ですが、斑入りが多く真っ白な株ほど長期栽培が難しいです。長期栽培できない原因は、斑入り部分はとても弱く傷みやすい点にあります。斑入りは環境の変化にとても敏感です。四季の変化、部屋の冷暖房等による環境の変化、葉水を行う前後による湿度の高低差など、一般家庭では様々な環境の変化が起こりやすいです。ではなぜとても綺麗で立派に育ったホワイトタイガー(アルボ)が流通しているのでしょうか?生産者は環境変化を一定にコントロールできる温室を保有しており、温室内で地植えで栽培している為、ホワイトタイガー(アルボ)が立派に成長しているものと推測します。SNS等で立派に成長した海外のホワイトタイガー(アルボ)を見かける事がありますが、これらの株もまた、環境の変化が少ない温暖な地域で育てている為では無いでしょうか。逆にホワイトタイガー(アルボ)は枯れるのが当たり前という認識で、思い切って屋外地植えで育ててみるという選択肢もよいかもしれません。当然モンステラは真冬の寒さには弱い観葉植物なので、屋外栽培していれば全てのを落とす事になりますが、が生きていれば成長期に新たなを広げながら成長します。以下は、私が栽培しているホワイトタイガー(アルボ)です。こうなってしまうとの枯れを止める事は不可能です。

斑が傷んで枯れまくりのホワイトタイガー

もしホワイトタイガー(アルボ)を一般家庭で長期で育てたい場合は、白斑が多い株では無く、白斑が少なく緑が多い株を選ぶ事をおすすめします。

関連記事:斑が傷んで枯れまくりの斑入りのモンステラ

ホワイトタイガー(アルボ)の栽培記録

以下は私が栽培しているホワイトタイガー(アルボ)の栽培記録です。

斑が傷んで枯れまくりのホワイトタイガー
斑が傷んで枯れまくりの斑入りのモンステラ

このホワイトタイガーの斑が傷み枯れ始めたのは、2022年11月11日(過去の栽培記録はこちら)。斑の枯れが進行し始めたのが2022年12月11日(過去の栽培記録はこちら)です。斑の枯れが進行してから半年以上が経過し、枯れ […]

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斑入りモンステラの成長速度の比較
斑入りモンステラの成長速度について

斑入りモンステラとして多く一般的に流通しているモンステラボルシギアナのホワイトタイガー(アルボ)ですが、斑入りで緑の部分が少ない株と、緑が多い株と比較すると成長速度に違いがあるのか?を確認する為、同一栽培環境下で同じ条件 […]

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白多めから緑多めの葉が開いてきた斑入りのモンステラ
白多めから緑多めの葉が開いてきた斑入りのモンステラ

ホワイトタイガーに新しい葉が出てきました。今までは白斑多めだったのですが、今回は緑多めの葉が開いてきました。白斑が多めになってしまうと、緑多めには戻らない?と思っていたのですが、緑多めの葉が開きました。斑入りモンステラの […]

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2月に出てきた斑入りモンステラの新しい葉
2月に出てきた斑入りモンステラの新しい葉

ホワイトタイガーに新しい葉が出てきました。一つ前の葉は2022年12月11日に開いたので、約2ヶ月ぶりの新葉となります。一部白斑に枯れがあるのは、冬に行った葉水のせいで傷みやすい斑入り部分が枯れてしまいました。途中で気が […]

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ホワイトタイガーの栽培記録を全て確認する

ホワイトタイガー(アルボ)の栽培環境

ホワイトタイガー(モンステラボルシギアナ)を状態良く栽培する為には、成長期となる屋外環境で育て、の間は屋内環境でしっかりと休眠させる事が大切です。住んでる場所の気候によって、モンステラボルシギアナの栽培に適した環境作りは異なります。以下では、私が住んでいるエリアで、モンステラボルシギアナを栽培する際の環境についてご紹介しています。

モンステラの栽培環境

ホワイトタイガー(アルボ)の栽培用品

ホワイトタイガー(モンステラボルシギアナ)は、モンステラデリシオーサと異なり、栽培初期の段階から上へ上へと成長していきます。上に成長する程、が太くなり、のサイズが大きくなっていきます。その為、モンステラボルシギアナを栽培する際には支柱を使うと状態よく栽培する事ができます。また成長期となるには肥料を与えます。斑入りモンステラボルシギアナに、屋外栽培する際には、葉焼け防止用に遮光ネットが必須です。私がモンステラボルシギアナを栽培する際に利用しているモンステラの栽培用品については以下のページでご紹介しています。

モンステラの栽培用品

斑入りモンステラ

斑入りモンステラは、モンステラデリシオーサモンステラボルシギアナアダンソニー(マドカズラ)sp. ペルーといったモンステラの種類で見かける事があります。斑の色は、白斑黄緑斑黄斑、ミント色などがあります。また葉への斑の入り方によって、ハーフムーンフルムーンホワイトタイガーオーレア散斑などの呼び名があります。それぞれの内容について、以下のページでまとめています。

斑入りモンステラ