モンステラボルシギアナは、モンステラデリシオーサと比較すると小さ目で、同じ栽培環境下においてはデリシオーサよりも成長が早いとされています。それぞれの違いについては、モンステラデリシオーサとボルシギアナの違いについてのページでまとめています。日本国内では、デリシオーサの様にコンパクタ、タイコンステレーション、マクロコズムというような種類別の呼び名では無く、ハーフムーン、フルムーン、ホワイトタイガー、オーレアというような斑の入り方の違いによる呼び名が付けられている事が多いです。海外では、斑入りのボルシギアナ(ホワイトタイガー)を”Monstera Albo Borsigiana”の様に”アルボ”と名付けられているのをよく見かけます。私が実際に栽培しているモンステラボルシギアナについて、以下のページでご紹介いたします。
目次
モンステラボルシギアナの種類

モンステラボルシギアナは斑入りが人気で、斑の入り方によってハーフムーン、フルムーン、ホワイトタイガー、オーレアなどの種類があります。以下は私が現在栽培しているモンステラボルシギアナの種類です。
斑入りのモンステラは、モンステラボルシギアナに限らず、モンステラデリシオーサ、アダンソニー(マドカズラ)、sp. ペルー、レクレリアナといったモンステラの種類で見かける事があります。斑の色は、白斑、黄緑斑、黄斑、ミント色などがあります。また葉への斑の入り方によって、ハーフムーン、フルムーン、ホワイトタイガー、オーレア、イエローマリリン、散斑などの呼び名があります。詳細は以下のページでまとめています。
続いてモンステラボルシギアナの特長についてご紹介致します。
モンステラボルシギアナの特長
モンステラボルシギアナの特長は、モンステラデリシオーサの特長と比較しながら一覧表で確認すると分かり易いです。
違いの確認ポイント | モンステラデリシオーサ | モンステラボルシギアナ |
---|---|---|
葉と葉柄部分のつなぎ目(フリル)の有無 | 有り | 無し |
成熟時の葉の大きさ | 約1メートルとされている | 50cm前後とされている |
葉の形状 | マクロコズムの様に複雑な葉を持つ種類がいる | 複雑な形状の葉を持つ種類はいない |
節と節の間の長さ | 節と節の間が短い | 節と節の間が長い |
生育習性の違い | 地を這う様な成長をしながら上へと登る | 成長初期の段階から上へと登る |
斑入りの種類 | イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、ホワイトティアーズ、ホワイトモンスターなどの種類がある。 | 斑の入り方でハーフムーン、フルムーン、ホワイトタイガー(アルボ)、オーレアなどの呼び名がある。 |
種類 | 実生株、コンパクタ、イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、マクロコズム、スケルトン、福助、ナローリーフ、奇形株、羅紗葉変異株など種類が豊富。 | ハーフムーン、フルムーン、ホワイトタイガー(アルボ)、オーレアなど斑入り別の呼び名はあるものの種類としてはモンステラボルシギアナのみ。 |
以下は成熟したモンステラボルシギアナの茎です。節間が狭い為、モンステラデリシオーサの様にも見えますが、モンステラボルシギアナです。成熟したモンステラボルシギアナは、モンステラデリシオーサの様にも見えますが、葉はモンステラデリシオーサの様に1メートル近くまでにはなりません。
モンステラボルシギアナとモンステラデリシオーサの違いについては、以下のページで詳しくまとめています。
関連記事:モンステラデリシオーサとボルシギアナの違いについて
私が栽培しているモンステラボルシギアナの栽培記録を以下にまとめています。
モンステラボルシギアナの栽培記録
以下は私が栽培しているモンステラボルシギアナの栽培記録です。

枯れやすい黄斑のモンステラオーレアの新しい葉
とても人気も価格も高い黄斑のモンステラオーレアに新しい葉が開きました。モンステラの新しい葉は開く度にワクワクするのですが、この黄斑のモンステラオーレアについては、斑の部分が痛みやすく枯れやすい為、新しい葉が開く度、どう育 […]

白斑の一部が緑のモンステラの葉
2022年12月15日(過去の栽培記録はこちら)に新しい葉がハーフムーンのモンステラですが、2022年12月19日(過去の栽培記録はこちら)に開きり、だいぶ葉が固まり緑が濃くなってきました。 白斑の一部が緑のモンステラの […]

モンステラボルシギアナの葉を大きく成長させる方法
モンステラボルシギアナの葉を大きく成長させる方法は、モンステラデリシオーサの葉を大きく成長させる方法と変わりありません。栽培しているモンステラの茎を観察していると、葉が小さく切れ目も少ない頃の茎は細く、葉が大きく切れ目と […]

ハーフムーンのモンステラから開いた緑多めの斑入りの葉
2022年12月15日(過去の栽培記録はこちら)に新しい葉がくるくると出て来たハーフムーンのモンステラですが、新しい葉が完全に開きました。緑多めの斑入りの葉です。 ハーフムーンのモンステラから開いた緑多めの斑入りの葉(2 […]

2ヶ月前、支柱に仕立てたモンステラから出てきた新しい葉
2022年10月10日(過去の栽培記録はこちら)に支柱へ仕立てたハーフムーンのモンステラ(トップカット)から新しい葉が出て来ました。現在、様々なモンステラの種類を栽培していますが、2ヶ月周期で新しい葉を開く株が多いです。 […]

葉の先が真っ黒だったモンステラの葉が開く
2022年11月22日(過去の栽培記録はこちら)にご紹介した先が真っ黒な新葉が出てきたモンステラの葉が開きました。 葉の先が真っ黒なモンステラの葉(2022年12月14日の様子) 先が真っ黒に枯れていたので、先の部分が無 […]

モンステラを大きく育てるのに支柱はかかせない
植木鉢ではモンステラを大きく育てる事はできないですとか、モンステラを大きく育てる為には屋外で地植えの必要があるなどの情報をよく見かけるのですが、果たして本当にそうなのだろうか?と思う事があります。海外の情報を見ていると植 […]

斑入りモンステラが枯れる原因
斑入りモンステラを栽培していると斑の部分が必ず枯れます。斑の部分が枯れるのは仕方ない事と割り切っているのですが、念の為、枯れが発生する前後において、どのような環境の変化があったのか?を記録しておきます。 斑が枯れる前の状 […]
斑入りモンステラは一年でどこまで成長するのか?
トップカットで購入した人気の高い斑入りモンステラ(ホワイトタイガー)が一年間でどこまで成長するのか?をモンステラボルシギアナの栽培記録にまとめました。購入した際の苗がトップカット、ミッドカット、ボトムカットのどれに該当するのか?やモンステラの栽培環境によっても成長に差が出て来るかと思いますので参考情報としてご確認下さいませ。
一年前と一年後の姿を比較してみると、元株の一枚の葉を残してかなり大きく成長した事が確認できます。一年栽培してようやくトップの葉に穴があきました。一年で成長した斑入りモンステラの栽培記録については、以下のページで詳しくまとめています。
私がモンステラボルシギアナを育てている栽培環境を以下にまとめています。
モンステラボルシギアナの栽培環境
モンステラボルシギアナを状態良く栽培する為には、成長期となる春・夏・秋に屋外環境で育て、冬の間は屋内環境でしっかりと休眠させる事が大切です。住んでる場所の気候によって、モンステラボルシギアナの栽培に適した環境作りは異なります。以下では、私が住んでいるエリアで、モンステラボルシギアナを栽培する際の環境についてご紹介しています。
上記の栽培環境でモンステラボルシギアナを栽培する際に利用しているモンステラの栽培用品について以下にまとめています。
モンステラボルシギアナの栽培用品
モンステラボルシギアナは、モンステラデリシオーサと異なり、栽培初期の段階から上へ上へと成長していきます。上に成長する程、茎が太くなり、葉のサイズが大きくなっていきます。その為、モンステラボルシギアナを栽培する際には支柱を使うと状態よく栽培する事ができます。また成長期となる春・夏・秋には肥料を与えます。斑入りモンステラボルシギアナを春・夏・秋に、屋外で栽培する際には、葉焼け防止用に遮光ネットが必須です。私がモンステラボルシギアナを栽培する際に利用している栽培用品については以下のページでご紹介しています。
モンステラボルシギアナのご紹介は以上です。続いてモンステラsp. ペルーについてご紹介致します。その他のモンステラの種類については、以下のページでご紹介しています。
モンステラの種類
モンステラの種類は、一般的な人気の種類(モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ)と、その他の種類(sp. ペルー、アカコヤグエンシス、アクミナータ、アダンソニー(マドカズラ)、エスケレート、オブリクア、サブピンナータ、シルテペカナ、スタンデリアナ、スプルセアナ、ドゥビア、ピンナッティパルティタ、レクレリアナ)に分けられます。更にモンステラデリシオーサの仲間は、実生株、コンパクタ、イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、マクロコズム、スケルトン、福助、ナローリーフ、奇形株、羅紗葉変異株と様々な種類があります。特に人気のモンステラは、斑入りのモンステラです。斑が入るモンステラの種類は、モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ、アダンソニー(マドカズラ)、sp. ペルー、レクレリアナなどです。
関連記事:モンステラの種類