モンステラのボトムカット(Bottom Cutting)は、ミッドカット(Mid Cutting)と異なり、既に植木鉢の土の中に根がある事から、主に挿し木に用いられるカッティングです。葉は含まれず、節(葉柄の根元、成長点、気根)、根を残した状態でカットされます。カットされ残った節の成長点から新たな芽(脇芽)を出しながら成長します。葉が無い分、光合成が出来ませんが、カットされたばかりの鮮度の良いボトムカット(Bottom Cutting)の株であれば、比較的容易に芽吹かせる事が過去の経験上可能でした。
目次
モンステラのボトムカット
モンステラのボトムカットについて、ボトムカットの方法、ボトムカットした後の苗の管理方法、ボトムカットしたモンステラから新芽が展開する様子、ボトムカットしたモンステラの栽培記録についてご紹介致します。
ボトムカットの方法
モンステラのボトムカットの方法は、赤い点線箇所で節(葉柄の根元、成長点、気根)、根が有る状態で切断します。葉は含まれません。
ボトムカットした後の苗の管理方法
ボトムカットした後の苗の管理方法は、植わっていた植木鉢でそのまま栽培するか、挿し木で別の植木鉢に植え替えを行います。カットしたばかりの鮮度が高いモンステラであれば、挿し木をして数日で節の成長点から新芽が出てきます。
ボトムカットのモンステラから新芽が展開する様子
ボトムカットしたモンステラは、節の成長点から新たな小さな芽を出し成長します。トップカットのモンステラは、親株の成長過程を継承しながら新しい葉を展開するのに対して、ボトムカットのモンステラは、茎の成長点から新しい小さな芽を出して成長します。以下は、実際にボトムカットされたモンステラデリシオーサ(タイコンステレーション)から新芽が出て来る様子を撮影した写真です。
上記のボトムカットのモンステラは、2021年11月11日に栽培を開始し、挿し木栽培3日後に成長点から新芽を確認する事ができました。上記写真を撮影した2021年11月21日の様子について、以下の栽培記録ページでご紹介しています。
ボトムカット苗から栽培しているモンステラの栽培記録
ボトムカットから栽培を開始したモンステラの種類をご紹介致します。
ボトムカット苗から栽培しているモンステラデリシオーサの仲間
以下は、ボトムカット苗から栽培を開始したモンステラデリシオーサの仲間です。タイコンステレーションとスケルトンをボトムカット苗の状態から栽培しています。
モンステラのカット(剪定)について
モンステラのカット(剪定)には、成長しすぎて邪魔になった葉・葉柄のカット(剪定)と、モンステラを分割して株分する為のカット(剪定)と大きく分けて2種類あります。またモンステラを分割して株分する為のカット(剪定)には、トップカット(Top Cutting)、ミッドカット(Mid Cutting)、ボトムカット(Bottom Cutting)の3種類があります。水耕栽培(水挿し)、挿し木、茎伏せでモンステラを増やす場合は、モンステラの各部の名称と合わせて、モンステラのカット方法を知っておく必要があります。