モンステラの気根は、自立する際の支えや空気中の水分を取り込む為の役割があるとされています。観葉植物の中でもモンステラが丈夫な理由の一つに、気根があるゆえに空気中からも水分を吸収できるという点がある様です。モンステラを栽培する際、支柱を使うと気根を使って支柱を上へ上へと登って行く姿を観察する事ができます。気根でガッチリと支柱を掴みながら上へと登るモンステラほど株が安定し、を太く成長させながら大きなを広げ成長が促されます。気根はモンステラの成長には欠かせない部位です。観賞用に邪魔な気根はカットしても構わないと言われている事もあるようですが、栽培しているモンステラにとっては必要な気根として成長してきたはずなので、よっぽど邪魔で無い限りはカットしないようにしています。気根を上手く植木鉢に収めながら仕立て上げると盆栽風となり愛着も高まります。

モンステラの気根

モンステラの気根

モンステラの気根を利用した栽培例と栽培例です。

モンステラの気根を利用した栽培例

モンステラタイコンステレーションの気根
根上がりに仕立てている散斑のタイコンステレーション
モンステラタイコンステレーションの気根
新しい散斑の葉が開いた根上がりのタイコンステレーション

モンステラの気根が付いたを立て根上がりに仕立てているモンステラデリシオーサタイコンステレーションです。こちらは散斑タイコンステレーションですが、元々葉柄が無い状態で解体されるように販売されていました。植木鉢挿し木し、綺麗な姿に戻るよう大切に栽培しています。モンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録は、以下のページでご紹介しています。

モンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録

モンステラの気根
斑入りモンステラボルシギアナの気根が付いた茎
モンステラの水耕栽培(水挿し)で気根から出てきた根
斑入りモンステラボルシギアナの気根から新しく生える根

斑入りモンステラボルシギアナの気根が付いたです。水耕栽培(水挿し)にする事によって、気根から沢山のが出てきています。気根があるモンステラは、水耕栽培(水挿し)挿し木茎伏せで増やしやすいです。モンステラの増やし方については、以下のページでご紹介しています。

モンステラの増やし方

状態が良いモンステラの気根

モンステラの気根は幹を支える役割もありますが、上へ上へと登る為の役割もあります。状態が良いモンステラは、沢山の気根を伸ばします。モンステラボルシギアナは、からまるでイモムシの脚の様に密に沢山の気根を伸ばします。モンステラデリシオーサは、からまるでウニのトゲの様に大量の気根を伸ばします。モンステラが実際に沢山の気根を伸ばしている様子については、以下のページでまとめています。

大量の気根を伸ばすモンステラボルシギアナ

モンステラボルシギアナの気根

こちらは沢山の気根を伸ばすモンステラボルシギアナです。まるでイモムシの脚の様に茎から密に沢山の気根を伸ばしている事を確認できます。

大量の気根を伸ばすモンステラデリシオーサ

モンステラマクロコズムの気根

こちらは沢山の気根を伸ばすモンステラデリシオーサの仲間であるマクロコズムです。ウニの様に密に沢山の気根を伸ばしている事を確認できます。詳細は以下のページでまとめています。

関連記事:穴のあいた大きな葉を広げた後、沢山の気根が出てきたモンステラマクロコズム

モンステラの気根は切るべきか?

モンステラの気根は切ってもよいのか?とよく質問されるのですが、私は極力カットせずに育てています。モンステラが気根を伸ばすという事は、気根が必要だから伸ばしているはずですので、人の手によってカットされる事はモンステラにとってストレスに感じるのでは?と思ってしまいます。自然界で立派に成長するモンステラは、人の手によって気根がカットされる事はありません。ただし、限られた生活スペースの中でモンステラを栽培しなくてはならないので、どうしても邪魔な気根がある場合はカットする様にしています。以下は私が栽培しているイエローモンスターです。

沢山の気根を伸ばすイエローモンスター

沢山の気根を伸ばしていますが、一度もカットした事はありません。上手く植木鉢の中へ気根を誘導しながら育てています。モンステラの気根の仕立て方については以下のページでまとめています。

関連記事:モンステラの気根はカットせず邪魔になる前に植木鉢へと誘導する

モンステラの各部の名称

モンステラの各部の名称は、主に葉柄成長点気根となります。モンステラ水耕栽培(水挿し)挿し木茎伏せ増やす際、各部の名称を知っておく必要があります。

モンステラの各部の名称