様々なモンステラの種類の中でもモンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの違いがよく比較されます。モンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの違いは、形状の違い、種類の違い、成長の違いの3種類に主に分類されます。形状の違いについての主なポイントは、成熟したモンステラデリシオーサは、葉柄部のつなぎ目にシワ(フリル)が出てくるのに対して、モンステラボルシギアナは、成熟してもシワ(フリル)が出てきません。種類の違いについての主なポイントは、モンステラデリシオーサは、実生株コンパクタイエローマリリンイエローモンスタータイコンステレーションマクロコズムスケルトン福助ナローリーフ奇形株羅紗葉変異株など様々な種類があるのに対して、モンステラボルシギアナは、ハーフムーンフルムーンホワイトタイガー(アルボ)オーレアの入り方による呼び名の違いで分類されています。成長の違いについての主なポイントは、モンステラデリシオーサは、横へと地を這う様な成長をしてから上へと登るのに対して、モンステラボルシギアナは、初期の段階から上へと登る成長をします。モンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの違いは、実際に様々な種類のモンステラを栽培しているととてもよく理解できます。具体的なそれぞれの違いについて、以下にまとめます。

形状の違い

モンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの形状の違いは主に以下となります。

それぞれの内容に関して、以下にまとめていきたいと思います。

葉と葉柄部のつなぎ目のシワ(フリル)の有無での判別

成熟したモンステラデリシオーサに現れるしわ(フリル)
成熟したモンステラデリシオーサに現れるしわ(フリル)

モンステラデリシオーサは、葉柄のつなぎ目に海外で「フリル」と呼ばれるシワがあります。モンステラボルシギアナは、「フリル」がありません。ただし「フリル」は成熟したモンステラデリシオーサに見える特徴で、未成熟のモンステラデリシオーサには「フリル」が存在しません。

成熟したモンステラデリシオーサの葉と葉柄部のつなぎ目(フリル有り)

以下の写真は成熟したモンステラデリシオーサの葉と葉柄部のつなぎ目です。シワ(フリル)が有る事が確認できます。

成熟したモンステラデリシオーサの葉と葉柄部のつなぎ目に有るフリル
成熟したモンステラデリシオーサの葉と葉柄部のつなぎ目に有るフリル

モンステラデリシオーサ

成熟したモンステラボルシギアナの葉と葉柄部のつなぎ目(フリル無し)

以下の写真は成熟したモンステラボルシギアナの葉と葉柄部のつなぎ目です。シワ(フリル)が無い事が確認できます。

成熟したモンステラボルシギアナの葉と葉柄部のつなぎ目にはフリルが無い
成熟したモンステラボルシギアナの葉と葉柄部のつなぎ目にはフリルが無い

モンステラボルシギアナ

フリルの有無での判別が難しい場合

成熟したモンステラデリシオーサには、葉柄部のつなぎ目にシワ(フリル)が有るのですが、未成熟のモンステラデリシオーサには、シワ(フリル)が存在しません。以下にフリルが有るモンステラデリシオーサの株と、フリルが無いモンステラデリシオーサの株の写真を並べてみました。

フリルが有る成熟したモンステラデリシオーサ

以下はフリルが有る成熟したモンステラデリシオーサを撮影した写真です。

成熟したモンステラデリシオーサのフリル
成熟したモンステラデリシオーサのフリル

モンステラデリシオーサ

成熟したタイコンステレーションのフリル
成熟したタイコンステレーションのフリル

タイコンステレーション

成熟したイエローモンスターのフリル
成熟したイエローモンスターのフリル

イエローモンスター

モンステラマクロコズムのフリル
成熟したマクロコズムのフリル

マクロコズム

成熟したモンステラスケルトンのフリル
成熟したモンステラスケルトンのフリル

モンステラスケルトン

成熟したモンステラデリシオーサ(福助)のフリル
成熟した福助のフリル

福助

フリルが無い未成熟のモンステラデリシオーサ

以下はフリルが無い未成熟のモンステラデリシオーサを撮影した写真です。

モンステラデリシオーサ羅紗葉変異株(未成熟株時)
モンステラデリシオーサ羅紗葉変異株(フリルが無い未成熟株時)

羅紗葉変異株

モンステラデリシオーサマクロコズム(未成熟株時)
モンステラデリシオーサマクロコズム(フリルが無い未成熟株時)

マクロコズム

モンステラデリシオーサコンパクタ(未成熟株時)
モンステラデリシオーサコンパクタ(フリルが無い未成熟株時)

コンパクタ

モンステラデリシオーサイエローモンスター(未成熟株時)
モンステラデリシオーサイエローモンスター(フリルが無い未成熟株時)

イエローモンスター

モンステラデリシオーサ実生株(未成熟株時)
モンステラデリシオーサ実生株(フリルが無い未成熟株時)

実生株

上記の通り、成熟したモンステラデリシオーサの場合と、未成熟のモンステラデリシオーサの場合で、フリルの有無が変わってきます。

葉の大きさでの判別

成熟したモンステラデリシオーサの葉は1メートル近くになりますが、モンステラボルシギアナは成熟しても葉のサイズが50センチ前後です。実際に私が栽培している成熟したモンステラデリシオーサと成熟したモンステラボルシギアナの葉のサイズを比べてみたいと思います。

成熟すると葉のサイズが1メートル近くになるモンステラデリシオーサ

以下は私が栽培しているモンステラデリシオーサの仲間、イエローモンスターの巨大なです。80cm近くもある斑入りです。とても見ごたえがあります。

マクロコズムの様に葉に穴が沢山あいた綺麗な斑入りのイエローモンスター
マクロコズムの様に沢山穴の開いた葉を持つイエローモンスター(この写真は2022年7月11日に撮影しました。撮影した当時の栽培記録は「こちら」になります。)

成熟しても葉のサイズが50センチ前後のモンステラボルシギアナ

以下は私が栽培しているモンステラボルシギアナの仲間、ホワイトタイガーの巨大なです。

モンステラボルシギアナの葉の大きさ
モンステラボルシギアナの葉の大きさ

40cm近くある斑入りです。ボルシギアナとしてはこれが最大サイズに近いの大きさです。

40cm近くあるモンステラボルシギアナの斑入りの葉
40cm近くあるモンステラボルシギアナの斑入りの葉

葉の大きさでの判別が難しい場合

成熟したモンステラデリシオーサの葉は、1メートル近くまで成長しますが、モンステラデリシオーサの種類には、そこまで大きく葉が成長しない種類もあります。以下の写真は、モンステラデリシオーサマクロコズムコンパクタを並べて比較した時に撮影した写真です。

モンステラデリシオーサ、マクロコズム、コンパクタを比較
モンステラデリシオーサ、マクロコズム、コンパクタを比較

モンステラデリシオーサマクロコズムコンパクタを並べて比較した時の様子は、以下のページに詳しくまとめています。

関連記事:モンステラデリシオーサ、マクロコズム、コンパクタを比較

複雑な葉の形状(葉に開く穴の数や切れ込みの深さ)

大きく成熟するにつれモンステラには深い切れ込みが入り、無数の穴があいてきます。モンステラデリシオーサの仲間であるマクロコズムと呼ばれる個体は、特にの切れ込みが激しく、にあく穴の数が多いです。これに対してモンステラボルシギアナは、どんなにが大きくなってもマクロコズムほど複雑なになった個体を見かけた事はありません。なので特に成熟時、形状が複雑なを持つモンステラデリシオーサの可能性が高いと判断できます。

複雑な葉の形状を持つマクロコズム(デリシオーサの仲間)
複雑な葉の形状を持つマクロコズム(デリシオーサの仲間)

モンステラデリシオーサ

穴があき葉の形状が綺麗な黄斑のモンステラボルシギアナ(オーレア)
穴があき葉の形状が綺麗な黄斑のモンステラボルシギアナ(オーレア)

モンステラボルシギアナ

節と節の間の長さ

モンステラは、葉柄気根成長点が発生するの付け根箇所にがあります。モンステラデリシオーサは、の間の距離が近いのに対して、モンステラボルシギアナは、の間の距離が離れています。

モンステラデリシオーサ(節と節の間が短い)
モンステラデリシオーサ(節と節の間が短い)

モンステラデリシオーサ

モンステラボルシギアナ(節と節の間が長い)
モンステラボルシギアナ(節と節の間が長い)

モンステラボルシギアナ

種類の違い

モンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの種類の違いについてご紹介致します。モンステラデリシオーサは、コンパクタタイコンステレーションイエローモンスター)、マクロコズムの様に複数の種類に分類されています。これに対してモンステラボルシギアナは、ハーフムーンフルムーンホワイトタイガー(アルボ)オーレアというようにの入り方によって分類されています。ただし、モンステラデリシオーサでも、の入り方によって、ハーフムーンフルムーンイエローマリリンと分類されます。また、羅紗葉変異株の様に、実生株から発生した奇形個体として販売されているモンステラの種類は、モンステラデリシオーサしかみかけた事がありません。またスケルトンの様にかっこいいシャープなに深い切れ込みが入るモンステラは、モンステラデリシオーサの仲間でしか見かけません。

ボルシギアナの仲間

斑の入り方によって以下の様な呼名があります。

モンステラボルシギアナ

その他のモンステラの仲間

上記については、モンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの種類の違いについてご紹介致しましたが、モンステラには様々な種類がいます。具体的には、sp. ペルーアカコヤグエンシスアクミナータアダンソニー(マドカズラ)エスケレートオブリクアサブピンナータシルテペカナスタンデリアナスプルセアナドゥビアピナッティパルティタレクレリアナなどです。それぞれのモンステラの詳細については以下のページでまとめています。

関連記事:モンステラの種類

成長の違い

モンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの成長の違いは、生育習性の違い、成長速度の違いに見られます。

生育習性の違い

モンステラデリシオーサは、地を這う様な成長をしながら上へと登って行くのに対して、モンステラボルシギアナは、初期の段階から上へと登って行く成長をします。

以下の写真はモンステラデリシオーサの仲間、タイコンステレーションを真横から撮影した写真です。モンステラデリシオーサの仲間は、写真の様に実生時から成長する株はまずは真横へと成長していきます。

横へと成長するモンステラデリシオーサ
横へと成長するモンステラデリシオーサ

真横へと成長するモンステラデリシオーサを時間をかけて縦に仕立てる事で幹上げ、根上がりといった姿にできます。以下は本来横へと成長するはずのモンステラデリシオーサを立ち上げながら仕立てた幹上げ、根上がりのイエローモンスターです。

幹上げ、根がりのモンステラ
幹上げ、根上がりのモンステラ

上記はタイコンステレーションイエローモンスターを例に成長の様子をご紹介致しましたが、デリシオーサの仲間には、実生株コンパクタイエローマリリンイエローモンスタータイコンステレーションマクロコズムスケルトン福助ナローリーフ奇形株羅紗葉変異株など様々な種類がいます。詳細については、以下のモンステラデリシオーサのページでご紹介しています。

モンステラデリシオーサ

以下の写真はモンステラボルシギアナの仲間、ホワイトタイガーを真横から撮影した写真です。この写真を見ると明らかな様に、モンステラボルシギアナの仲間は、上へ上へと成長します。その為、モスポール・ヘゴ支柱を立ててあげる事によって、支柱を登りながら成長してくれます。

上へと成長するモンステラボルシギアナ
上へと成長するモンステラボルシギアナ

モンステラボルシギアナの詳細については、以下のページでご紹介しています。

モンステラボルシギアナ

モンステラは他の木などに絡みながら成長する半つる性の植物(つる性の着生植物)で、モンステラボルシギアナ以外でもsp. ペルーアカコヤグエンシスアクミナータアダンソニー(マドカズラ)エスケレートオブリクアサブピンナータシルテペカナスタンデリアナスプルセアナドゥビアピナッティパルティタレクレリアナといったモンステラの種類でもココナッツ支柱モスポール・ヘゴ支柱があると状態よく成長してくれます。支柱の詳細については、以下のページでまとめています。

関連記事:支柱・モスポール・ヘゴ(モンステラ栽培用)

成長速度の違い

同じ栽培条件下において、モンステラボルシギアナは、モンステラデリシオーサよりも成長速度が速いとされています。ただし、幼少期、成熟時、生育環境、個体差などによって、必ずしもモンステラボルシギアナは、モンステラデリシオーサよりも成長速度が速いとは言い切れない気がします。

実際に栽培していて感じた事は、夏場の成長期はモンステラデリシオーサモンステラボルシギアナもどんどん成長するので成長速度の違いが感じられないのですが、12月1月2月の停滞期に入ると、同一環境下で育てているのにも関わらずモンステラボルシギアナの方が成長する事が確実に早いと私の栽培環境下においてはとても感じます。冬場モンステラの様子については、以下のページでまとめています。

関連記事:冬のモンステラ

判別が難しい場合は植木鉢の中に隠れた根本で確認する

外見からモンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの判別が難しい場合、私は株の根元で調べる事があります。以下の写真は、共に白斑が入るモンステラの根元です。植木鉢の上に出ている姿だけでは、モンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの判別が難しかったので、植え替え時に植木鉢から取り出した際に根本部分の比較をしてみました。

斑入りモンステラデリシオーサの根元(種から育てた実生苗。根元部分の節間の長さがとても狭い。)
斑入りモンステラデリシオーサの根元(種から育てた実生苗。根元部分の節間の長さがとても狭い。)
斑入りモンステラボルシギアナの根元(水耕栽培、もしくは茎伏せで育てた苗)
斑入りモンステラボルシギアナの根元(水耕栽培、もしくは茎伏せ、挿し木で育てられた苗。節間の長さが広い茎から根が出ている。)

上記の写真の通り、同じ白斑モンステラでも、以下の観点から、モンステラデリシオーサモンステラボルシギアナなのかを確認する事ができます。

まとめ

モンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの違いを確認する為の主なポイントをまとめると以下の通りとなります。

違いの確認ポイント モンステラデリシオーサ モンステラボルシギアナ
葉柄部分のつなぎ目(フリル)の有無 有り 無し
成熟時のの大きさ 約1メートルとされている 50cm前後とされている
の形状 マクロコズムの様に複雑なを持つ種類がいる 複雑な形状のを持つ種類はいない
の間の長さ の間が短い の間が長い
生育習性の違い 地を這う様な成長をしながら上へと登る 成長初期の段階から上へと登る
斑入りの種類 イエローマリリンイエローモンスタータイコンステレーション、ホワイトティアーズ、ホワイトモンスターなどの種類がある。 の入り方でハーフムーンフルムーンホワイトタイガー(アルボ)オーレアなどの呼び名がある。
種類 実生株コンパクタイエローマリリンイエローモンスタータイコンステレーションマクロコズムスケルトン福助ナローリーフ奇形株羅紗葉変異株など種類が豊富。 ハーフムーンフルムーンホワイトタイガー(アルボ)オーレアなど斑入り別の呼び名はあるものの種類としてはモンステラボルシギアナのみ。

ただし中にはモンステラデリシオーサモンステラボルシギアナの判別が難しい場合があります。例えば以下の株です。の間が長いのでモンステラボルシギアナと思いきや、こちらはモンステラデリシオーサです。

”節間の長いモンステラデリシオーサの茎
モンステラボルシギアナの様な節と節の間が広い茎をしたモンステラデリシオーサの株

モンステラデリシオーサの詳細については、以下のページで更にまとめています。

関連記事:モンステラデリシオーサ

そして以下の株は、の間が狭いのでモンステラデリシオーサと思いきや、モンステラボルシギアナです。成熟したモンステラボルシギアナは、モンステラデリシオーサの様に節と節の間が狭くなってきます。

節間が狭いモンステラボルシギアナの茎
モンステラデリシオーサの様な節と節の間が狭い茎をしたモンステラボルシギアナの株

モンステラボルシギアナの詳細については、以下のページで更にまとめています。

関連記事:モンステラボルシギアナ

オブリクア、マドカズラ、アクミナータ、エスケレートの違い

またモンステラは、モンステラオブリクアモンステラアダンソニー(マドカズラ)モンステラアクミナータモンステラエスケレートについても違いがよく比較されます。モンステラオブリクアモンステラアダンソニー(マドカズラ)モンステラアクミナータモンステラエスケレートの違いの詳細については、以下のページでまとめています。

関連記事:オブリクア、マドカズラ、アクミナータ、エスケレートの違い