モンステラを分割して株分する為のカット(剪定)の種類には、トップカット、ミッドカット、ボトムカットの3種類があります。主にミッドカットは茎伏せで育て、トップカットとボトムカットは挿し木で育てます。ミッドカットの茎伏せは、一番生育に時間がかかる事は容易にイメージできるのですが、トップカットとボトムカットは、どちらの方が育ちがよいのか気になり、約一年ほどかけて確認してみました。
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トップカットとボトムカットの生育の差
以下は元々1つだったモンステラスケルトンの株をトップカットとボトムカットの2つに分割して育てた株です。向かって右側がトップカットで、向かって左側がボトムカットです。写真を見ても分かる通り、トップカットよりもボトムカットの方がよく育っています。
トップカット苗を栽培開始した当初の記録
以下は2022年2月24日(過去の栽培記録はこちら)に、トップカットで栽培を開始したモンステラスケルトンです。トップカットだけに既にモンステラスケルトンらしい葉を持つ苗からの栽培スタートとなりました。
そして栽培開始から約5ヵ月が経過した2022年8月7日(過去の栽培記録はこちら)にトップカット苗から一番最初に開いた葉は、モンステラスケルトンらしい切れ込みが既に入っていました。
ボトムカット苗を栽培開始した当初の記録
以下は2022年5月10日(過去の栽培記録はこちら)に、ボトムカットで栽培を開始したモンステラスケルトンです。切れ込みも未熟で、モンステラスケルトンとは判別できない程の株でした。
そしてボトムカット苗から一番最初に開いた葉は切れ込みが一切無い状態でした。
栽培初期の葉の形状を見るとボトムカットよりもトップカットの葉の方が明らかにモンステラスケルトンらしいですが、2023年6月4日に撮影した写真を確認するとボトムカットの方が明らかに成長しています。
トップカットとボトムカットの約一年後の姿
剪定(カット)する株によっては、ボトムカットよりもトップカットの方が生育が早いとなる結果が出る場合もあるかもしれませんが、私が保有しているモンステラスケルトンでの確認結果は、トップカットよりもボトムカットの方が早く成長しました。以下は2023年6月4日に撮影した写真(過去の栽培記録はこちら)です。
向かって左側は、上記でご紹介したボトムカットの苗で、向かって右側はトップカットの苗です。約一年で栽培開始当初とは見違える程成長しました。ボトムカットの方が成長に十分な根が既に存在していた為なのか?よく成長しています。モンステラスケルトンの成長の記録は、以下の栽培記録に全てまとめています。
モンステラのカット(剪定)について
モンステラのカット(剪定)には、成長しすぎて邪魔になった葉・葉柄のカット(剪定)と、モンステラを分割して株分する為のカット(剪定)と大きく分けて2種類あります。またモンステラを分割して株分する為のカット(剪定)には、トップカット(Top Cutting)、ミッドカット(Mid Cutting)、ボトムカット(Bottom Cutting)の3種類があります。水耕栽培(水挿し)、挿し木、茎伏せでモンステラを増やす場合は、モンステラの各部の名称と合わせて、モンステラのカット方法を知っておく必要があります。