モンステラの地植え栽培をきっかけに、2021年9月6日から2024年9月28日まで、屋外のモンステラが越冬できるかの検証を行ってきました。モンステラの地植え栽培は、春夏秋は何も問題が無いのですが、冬(特に真冬)の越冬がとても難しいです。越冬はできるものの葉が寒さで傷んで枯れてしまいます。しかし、寒さに対するモンステラの耐性を高める事によって現在は何も問題無く越冬できる様になりました。以下に掲載している情報は、鎌倉方面のマンションで検証した内容となります。他のエリアでは同様の結果が得られるとは限りません。

越冬(冬越し)前の鉢植えの様子(2021年9月6日に撮影)

以下のモンステラ(向かって右側)は、一般の園芸店で販売されているモンステラです。当時妻が植物を買っては枯らしを繰り返している中、このモンステラだけ部屋で緑々と残っていた事が私がモンステラ栽培を始めたきっかけでもあり、私がモンステラ栽培を開始した原点の株です。2021年9月6日に撮影しました。間が長いので、モンステラボルシギアナかと思っていたのですが、もしかしたらモンステラデリシオーサかもしれません。それぞれのモンステラの違いについては、モンステラデリシオーサとボルシギアナの違いについてまとめたページに掲載しています。

上記のモンステラ植木鉢のまま屋外で越冬(冬越し)させた様子が以下の内容となります。

植木鉢で越冬(冬越し)させた様子(2022年2月21日に撮影)

上記のモンステラ植木鉢のまま越冬(冬越し)させた様子が以下の内容となります。上記から約5ヵ月後の2022年2月21日に撮影した写真になります。枯れてボロボロになってしまっている様子が確認できるかと思います。

冬に屋外でボロボロに枯れてしまったモンステラ
冬に屋外でボロボロに枯れてしまったモンステラ

が枯れてしまった為、葉柄の根元付近から剪定(カット)しました。

冬に屋外でボロボロに枯れてしまったモンステラの葉を剪定(カット)

剪定(カット)した際に、厳しいを乗り越えたにも関わらず切り口箇所の表面から、みずみずしさが残っている事が確認できました。

剪定(カット)した後のモンステラ
剪定(カット)した後のモンステラ
剪定(カット)した後のモンステラ

この植木鉢に植わっていたモンステラは、この時点で以下の写真の通り二つの株がある事に気が付きました。

冬に屋外でボロボロに枯れてしまったモンステラ

そこで一つは地植え、もう一つは植木鉢で育てるとどうなるのか?を試してみました。

越冬(冬越し)させたモンステラの5月の様子

植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラを一つは地植え、もう一つは植木鉢で育てた結果が以下の内容となります。

植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラを植木鉢で育てた場合(2022年5月22日・2022年10月20日に撮影)

植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラ植木鉢で育てたところ、5月後半に新しい芽が出てきました。以下に掲載している写真は、2022年5月22日に撮影しました。

植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラを植木鉢で育てた結果

このまま植木鉢屋外栽培を続けたところ、向かって左側の姿まで育ちました。以下に掲載している写真は、2022年10月20日に撮影しました。

植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラを植木鉢で育てた結果

植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラを地植えで育てた場合(2022年5月22日・2022年10月20日に撮影)

次に植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラ地植えで育てたところ、植木鉢で育てた時と同様に、5月後半新しい芽が出てきました。以下に掲載している写真は、2022年5月22日に撮影しました。地面に巻かれている白い粒は、肥料ではなく害虫防除の為に撒いたオルトラン(浸透移行性殺虫剤)になります。

植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラを地植えで育てた結果

このまま地植え屋外栽培を続けたところ、以下の姿まで育ちました。以下に掲載している写真は、2022年10月20日に撮影しました。

植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラを地植えで育てた結果
植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラを地植えで育てた結果
植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラを地植えで育てた結果

植木鉢で越冬(冬越し)させたモンステラ植木鉢で育てた場合と比較すると、地植えの方が育ちがよい事が確認できます。

関連記事:モンステラの地植え

越冬(冬越し)させた地植えのモンステラを更に越冬(冬越し)させた場合(2023年5月4日に撮影)

屋内栽培植木鉢で育ったモンステラ植木鉢のまま屋外で越冬(冬越し)させた場合は、上記の通り枯れてしまいましたが、復活できる事が確認できたので、次は越冬(冬越し)させた地植えモンステラを更に地植えで越冬(冬越し)させた場合、どの様になるのかを検証してみました。検証した結果が以下の内容となります。

やはりの間、かなりボロボロに枯れてしまいました。

越冬(冬越し)させた地植えのモンステラを更に越冬(冬越し)させた

しかし、5月になると新しい芽や気根が出ている事が確認できました。以下に掲載している写真は、2023年5月4日に撮影しました。

越冬(冬越し)させた地植えのモンステラを更に越冬(冬越し)させた結果
越冬(冬越し)させた地植えのモンステラを更に越冬(冬越し)させた結果

そしてトップのは一番強いのか、ほぼ枯れずに青々と残っています。

越冬(冬越し)させた地植えのモンステラを更に越冬(冬越し)させた結果

2回越冬させた地植えのモンステラを撮影(2023年9月6日に撮影)

上記の状態から更に4ヵ月後の2023年9月6日に撮影した様子が以下になります。モンステラの越冬の検証を開始してちょうど2年が経過した様子です。夏にとても成長しました。

地植えで育てているモンステラ

2023年5月4日に撮影した冬の間に枯れてしまったはまだ以下の状態で残っています。

2023年から2024年にかけての冬を越冬させた地植えのモンステラ

2024年5月26日の状態

更に2023年から2024年にかけての冬を越冬した地植えのモンステラを2024年5月26日に撮影しました。約3年かけてモンステラの越冬および地植え栽培を私の環境では確立する事ができました。斑入りのモンステラの越冬についても既に問題無くクリア済みです。これからはいよいよ自宅での地植え栽培で、モンステラの花を咲かせ、実を収穫できるところまで育ててみたいと思います。

2024年9月28日の状態

2024年5月26日の状態から更に夏の成長期を超え、2024年9月28日に撮影した地植えのモンステラは、以下の写真の通りです。とても立派なモンステラデリシオーサへと成長しました。

地植えのモンステラ
地植えのモンステラ
地植えのモンステラ

結論

私が住んでいる鎌倉方面では、モンステラ植木鉢でも地植えでも越冬(冬越し)させる事ができました。特に何もモンステラを保護する事なく越冬(冬越し)させる事ができました。年を重ねる毎に丈夫になり、寒さに耐えられる力を身に着けていると感じます。

また植木鉢で越冬(冬越し)させるよりも、地植えで越冬(冬越し)させた方が元気に育つ事が分かりました。しかし、雪が積もる地域等で上記に記載した内容の方法で越冬(冬越し)できるかは不明です。

モンステラを美しく育てる為には、11月)、12月1月2月)、3月4月)までは屋内栽培を行った方がおすすめです。

私がモンステラを栽培しているモンステラの栽培環境については、以下のページでまとめています。

関連記事:モンステラの栽培環境