モンステラの地植えとは、モンステラを植木鉢では無く、地面に直接植えて育てる方法です。地植えとは、自然界で育つモンステラの生育環境そのものを実現させる方法です。限られたスペースの植木鉢と異なり、地植えであればモンステラはストレスを感じる事無く、自由に根を張り巡らせる事ができます。その為、植木鉢で育つモンステラを遥かに超え、一枚の葉の長辺が1メートル以上に巨大化します。ただし、一般の家庭においてモンステラの地植えを実現させる事はなかなか難しいです。特に寒い冬を越冬させる事が一番の難題です。しかし、私が住んでいる鎌倉方面では、モンステラを屋外の地植えで越冬させ年単位で斑入りのモンステラ含め、モンステラの地植え栽培に成功しています。わざわざ沖縄などへ南国移住しなくても、関東でも太平洋側の湘南エリア、横浜エリアは、モンステラの地植え栽培が可能です。真冬の寒さを地植えの屋外で越冬させた方が、温室や温暖な環境で育ったモンステラよりも丈夫で強いモンステラが育ちます。
モンステラを地植え(庭)で育てる
モンステラの越冬含めた地植え栽培の記録
本ページでは、モンステラの地植え栽培や地植えでの越冬の様子についてご紹介しています。
モンステラの越冬
モンステラの地植え栽培をきっかけに、2021年9月6日から2024年9月28日まで、屋外のモンステラが越冬できるかの検証を行ってきました。モンステラの地植え栽培は、春夏秋は何も問題が無いのですが、冬(特に真冬)の越冬がとても難しいです。越冬はできるものの葉が寒さで傷んで枯れてしまいます。しかし、寒さに対するモンステラの耐性を高める事によって現在は何も問題無く越冬できる様になりました。以下に掲載している情報は、鎌倉方面のマンションで検証した内容となります。他のエリアでは同様の結果が得られるとは限りません。

モンステラスケルトンの越冬
2024年1月11日(過去の栽培記録はこちら)より、栽培記録が停滞しておりましたモンステラスケルトンの栽培記録を約1年ぶりに更新しました。栽培記録を更新しなかった為、「モンステラスケルトンは売ってしまったのですか?」とお問い合わせを何件かいただいたのですが販売せず育て続けています。2024年5月6日より鉢植え栽培から地植え栽培へと移行しておりました。モンステラスケルトンは、現在鉢植え栽培の株と、地植え栽培の株で二株育てています。通常、モンステラスケルトンが大きくなってしまったら、カット(剪定)して販売するというのが一般的な考え方だと思うのですが、カット(剪定)して販売するのはいつでも誰でも出来る事です。そこで日本国内、もしかしたら世界でも?きっとまだ誰もチャレンジした事が無いであろう一般家庭におけるモンステラスケルトンの地植え栽培にチャレンジしていました。地植え栽培は、2024年5月6日より開始し、現在もなお継続中です。本日は、2024年5月6日から本格的な越冬を迎える前の2024年12月13日までのモンステラスケルトンの地植え栽培の記録についてご紹介致します。

斑入りモンステラの地植え
私が実践している斑入りモンステラの地植え栽培についてご紹介致します。地植え栽培を行っているのは湘南エリアの鎌倉方面です。太平洋に面しているエリアで、冬は氷点下-1℃ぐらいまで気温が下がる事もありますが、雪はほとんど降りません。絶対に降らないエリアではありません。ただ毎年、温暖化の影響で冬でも気温が上昇している体感はあります。斑入りのモンステラを地植えで育ててみたいと思った経緯は、モンステラボルシギアナの仲間である白斑のモンステラホワイトタイガー(アルボ)、黄斑のモンステラオーレアを長期で屋内栽培が難しい為です。斑入りのモンステラと言えば、モンステラホワイトタイガー(アルボ)、モンステラオーレアの2種類が数多く販売されていますが、特に白斑、黄斑が強く鮮やかに入る株ほど、綺麗な斑入りの葉を年単位で維持しながら栽培する事は不可能だと感じています。どうせ屋内栽培でも斑入りの葉が傷んでしまうのであれば、思い切って地植え栽培にしてしまおうと思ったのが、斑入りのモンステラの地植え栽培を開始した経緯です。なお斑入りでは無い緑一色のモンステラの地植え栽培と越冬については以下のページでまとめています。


In-ground Monstera
A ground-planted monstera photographed in Honolulu.
街の地植えモンステラ
オアフ島のホノルルで撮影した地植えのモンステラ
モンステラというとハワイアン雑貨をイメージされる方がいらっしゃるかと思いますが、実際にハワイを訪れると写真の通り街の片隅で育つモンステラを見かけます。写真は宿泊先のヒルトンハワイアンビレッジ近くの歩道から撮影しました。周辺には日差しを遮る建物等は無く、一日中ハワイの強い直射日光が直撃する場所です。しかし地植えのモンステラは、まったく葉焼けする事なく生長していました。
FAQ
モンステラの地植え栽培について寄せられたよくある質問と回答
-
地植えのモンステラは冬に枯れないのでしょうか?
-
地植えのモンステラは冬に葉が傷み枯れます。でも今では寒さに耐性が付いた強い株を育てているのでほとんど枯れなくなりました。詳しくは以下のモンステラの越冬に関するページをご確認ください。
-
夏の屋外での葉焼け対策はどの様にしていますか?
-
夏の屋外での葉焼け対策はしていません。葉焼けする時は思いっきりしています。屋外で育てているので、多少のスレや傷、汚れ等は気にしない様にしています。
-
地植えで害虫対策はしていますでしょうか?
-
害虫対策は何もしていません。害虫の被害にあうモンステラは、弱っている証拠でもあります。肥料不足にならない様、肥料を適切に与え、強い株に育てる事が大切です。
-
小さい苗からの地植えも可能でしょうか?
-
小さい苗からの地植えも可能です。私はバールマルクスフレームやホワイトタイガーの小さなミドルカット苗を地植えしていますが、何も問題無く生長しています。
-
地植えの用土は何を使っていますか?
-
マンション建設時の廃材(針金、ビニール、コンクリートブロック、石等々)が沢山含まれている庭の土をそのまま使っています。地植え用に特別な用土を使う事は一切していません。地植えは根腐れのリスクが低いので、定期的に肥料を与えれば何も問題無く生長もしますし越冬もしています。
地植えの栽培記録
地植えで栽培中のモンステラについて、以下のページでご紹介しています。
葉の切れ目の数が14個に増えたモンステラスケルトンの超大株
温室では無く屋外で風雨、遮光無しの直射日光、真冬には雪も直撃しながらとても厳しい環境で鍛え上げられたモンステラスケルトンの超大株です。モンステラは一般家庭では大きく育たないと言われる事がある様ですが、我が家のマンションで […]
栽培丸3年目のモンステラスケルトン、葉の変態の変遷まとめ
私は2021年11月からモンステラ栽培を開始したので、現在栽培経験年数は3年半となります。3年半、モンステラを成熟させるまで育ててきていて、モンステラの生態について色々と気が付いている事があるのですが、中でも一番興味深い […]
最上級な穴あき葉が開いたモンステラスケルトン
2022年5月10日(過去の栽培記録はこちら)から栽培を開始し(今月でちょうど栽培3年目)、2024年5月6日より地植え栽培へと移行、2025年4月1日(過去の栽培記録はこちら)に初の越冬に成功した地植えのモンステラスケ […]
地植えのモンステラボルシギアナからデリシオーサの様な葉が開く
地植えで栽培中の斑入りのモンステラ(オーレア)からモンステラデリシオーサの様な葉が開いてきました。斑入りのモンステラ(オーレア)は、もともと2021年12月1日(過去の栽培記録はこちら)に斑がとても鮮やかなオーレアを高額 […]
3年間育てた斑入りのモンステラ、イエローマリリンを地植え栽培へ移行
2022年5月30日(過去の栽培記録はこちら)より3年間鉢植えで栽培してきた斑入りのモンステラ、イエローマリリンを地植え栽培へと移行しました。私が栽培している斑入りのモンステラの9割が屋内での鉢植え栽培では無く、屋外での […]
初めての冬越しを成功した地植えのモンステラスケルトン
2024年5月6日(過去の栽培記録はこちら)より地植え栽培に移行したモンステラスケルトンが初の越冬に無事成功しました。葉先に傷みがあるものの風雨雪、寒さによる大きなダメージはありません。越冬明け宣言をした日の記録としてモ […]
真っ白な斑入りのモンステラ(ホワイトタイガー)を地植え栽培へと移行
2023年7月5日(過去の栽培記録はこちら)に斑入りの葉が傷んで枯れまくってしまったホワイトタイガーですが、この後、復活の見込みは無いと判断し、地植え栽培へと移行を決断しました。斑が傷んで枯れまくってしまった場合は、節間 […]

How to propagate Monstera
モンステラの増やし方
モンステラの増やし方は、種から増やす方法と株分けして増やす方法の2種類があります。一般家庭で育てているモンステラに花を咲かせ実を育ててから種を採る事は、難易度がとても高い為、モンステラを増やしたいと思う多くの方々は、モンステラを株分けして増やしています。モンステラを株分けする方法は3種類あります。一つ目は水耕栽培(水挿し)、二つ目は挿し木、三つ目は茎伏せです。実際に私がモンステラを株分けして増やしている方法について以下のページで詳しくまとめています。