モンステラの根立ち(根上がり)とは、モンステラの上部の葉を1~3枚残して、下葉をカット(剪定)し、根(気根)で立ち上げた仕立て方です。本来、根立ち(根上がり)とは、気根では無く植物の根を用いた仕立て方法です。なので根立ち(根上がり)では無く、気根立ち(気根上がり)と表現した方が正しく伝わるのかもしれません。モンステラデリシオーサは、一節に必ず一本の幹を支える為の気根が出てきます。この気根を活かして、仕立てていきます。上手く仕立てられると、幹立ち(幹上がり)よりもかなりインパクトのある草姿となります。
以下は根立ち(根上がり)に仕立てながら育てたモンステラデリシオーサの仲間であるタイコンステレーション(イエローモンスター)です。
目次
根立ち(根上がり)に仕立てたモンステラ
一般的な斑入りのモンステラ(タイコンステレーション)を仕立てる
トップの一枚の葉のみを残して根立ち(根上がり)に仕立てた斑入りのモンステラ(タイコンステレーション)です。大量の気根(根)によって幹全体を支える様な仕立てをしています。

上記の斑入りのモンステラは、メインを根立ち(根上がり)に仕立てながら、株元から発芽した脇芽を幹立ち(幹上がり)に仕立てています。つまり、根立ち(根上がり)と幹立ち(幹上がり)の2種類の仕立てを一つの株で実現させています。ここまで仕立てるのに約3年半もかかりました。詳しくは以下にまとめています。
根立ち(根上がり)の仕立て方
2021年11月11日から2025年4月20日までの約3年半で根立ち(根上がり)に仕立てた記録
モンステラの仕立ての種類は、主に幹立ち(幹上がり)、支柱仕立て、根立ち(根上がり)の3種類があります。これらの仕立ては主にモンステラデリシオーサの種類で行います。私が実践しているモンステラの仕立ての流れとしましては、まずはモンステラデリシオーサを幹立ち(幹上がり)で仕立てます。幹立ち(幹上がり)で仕立てるとやがてモンステラデリシオーサは自立できなくなる為、支柱仕立てへと移行します。支柱仕立てだとモンステラデリシオーサは巨大化しやすい為、部屋に入らないほど巨大化したモンステラデリシオーサから支柱を外し、根立ち(根上がり)で仕立て直します。この仕立ての流れを実現できると、モンステラデリシオーサの樹形を保ちつつ年単位で美しい草姿を愛でる事ができます。以下は2021年11月11日から2025年4月20日までの約3年半で、斑入りのモンステラを幹立ち(幹上がり)から支柱仕立てを経て、根立ち(根上がり)に仕立てた流れとなります。根立ち(根上がり)に仕立てる為には、気根を生長させる必要がある為、支柱仕立てで支柱の中に気根を生長させる工程を経ています。年単位での仕立てのポイントを時系列でご紹介致します。
2021年11月11日
斑入りのモンステラの挿し木栽培を開始
オークションサイトで捨てられる様に出品されていた斑入りのモンステラのボトムカット部分を落札して挿し木から栽培を開始しました。

2021年11月21日
挿し木栽培10日目で新芽を確認
挿し木栽培を開始して10日目に新芽を確認しました。

2022年5月22日
幹立ち(幹上がり)に仕立てる
新芽が成長し斑入りの葉が3枚開いたところで、幹立ち(幹上がり)気味に仕立てました。幹立ち(幹上がり)の詳細については、以下のページでまとめています。

2022年11月17日
支柱仕立てへと移行
幹立ち(幹上がり)に仕立てていたタイコンステレーションの生長を更に促進させる為、栽培開始1年で支柱仕立てへと変更しました。支柱仕立ての詳細については、以下のページでまとめています。

2024年9月11日
支柱仕立てで巨大化した斑入りのモンステラ
栽培を開始して丸3年で斑入りのモンステラを巨大化させました。支柱の中にも根立ち(根上がり)仕立てへと移行する為の気根が沢山生長している状態を確認しました。

2025年2月13日
支柱を外して根立ち(根上がり)仕立てへと移行
2021年11月11日(過去の栽培記録はこちら)から栽培を開始し、2022年11月17日(過去の栽培記録はこちら)に根立ち(根上がり)仕立てから支柱を追加したモンステラタイコンステレーションの支柱を外して、根立ち(根上がり)仕立てに移行しました。

2025年4月20日
根立ち(根上がり)仕立ての開始
2025年2月13日に支柱仕立てから根立ち(根上がり)仕立てへと移行した斑入りモンステラの本格的な根立ち(根上がり)仕立てを開始しました。

上記は、モンステラタイコンステレーションを根立ち(根上がり)に仕立てた際の記録の一部です。更に詳細な栽培記録については、以下のモンステラタイコンステレーションのページでまとめています。
モンステラタイコンステレーション
Monstera Thai Constellation

モンステラの仕立て方
実際のモンステラで実践している仕立てをご紹介
モンステラを仕立てる種類は、主に支柱で仕立てる方法、根立ち(根上がり)で仕立てる方法、幹立ち(幹上がり)で仕立てる方法の3種類があります。支柱での仕立ては、モンステラが自然界で育つ様に、モンステラを支柱に登らせて大きく成長させたい(モンステラの葉を大きく成長させたい)場合に行う方法で、様々なモンステラの種類で行います。根立ち(根上がり)、幹立ち(幹上がり)は、主にモンステラデリシオーサで行う仕立て方法になります。それぞれの仕立て方法について、以下のページでまとめています。
幹立ち(幹上がり)

モンステラの幹立ち(幹上がり)とは、モンステラの上部の葉を1~3枚残して、下葉をカット(剪定)し、幹(茎)で立ち上げた仕立て方です。
根立ち(根上がり)

モンステラの根立ち(根上がり)とは、モンステラの上部の葉を1~3枚残して、下葉をカット(剪定)し、根(気根)で立ち上げた仕立て方です。
支柱仕立て

モンステラの支柱仕立ては、モンステラをより自然環境に近い状態で育てたい場合に行う仕立て方です。モンステラが大きく成長します。