私は2021年11月からモンステラ栽培を開始したので、現在栽培経験年数は3年半となります。3年半、モンステラを成熟させるまで育ててきていて、モンステラの生態について色々と気が付いている事があるのですが、中でも一番興味深いのは葉の変態だと感じています。モンステラは成長過程においてスイッチを入れてあげると、葉にあく穴の数と葉の切れ込みの数が急激に増え、とても繊細な草姿へと変態します。逆にそのスイッチを緩めると葉の切れ込みの数と穴の数が減る事も確認しています。私が育てているモンステラシエラナの穴があき、葉が繊細に化けていく変態の様子もよい例です。調べた事はありませんが、モンステラの葉にはなぜ穴があき?切れ込みがあるのか?についての情報は、きっと検索すると色々と出てくるだろうなと思います。モンステラの葉に穴があく理由とモンステラの葉に切れ込みが入る理由が解明できれば、園芸としてモンステラの穴の数が増やせ、切れ込み数も増やす事が出来ると思っています。なんとなく私は気が付いている事があり、モンステラが変態するスイッチを押してあげるともの凄い勢いで化けてきます。そのスイッチが何なのか?については、まだ断定には至っていないので公表は控えさせていただきます。私の様な3年半しかモンステラを育てていない者が述べるよりも、モンステラ栽培のベテランの方や、園芸業界に長年携わっていらっしゃる方々の中にきっと把握されている方がいらっしゃると思います。もしも私の考えと一致する方が現れた時には、本サイト上でご紹介させていただきます。珍しい高価なモンステラを手に入れた時に得られる喜びも園芸の一部ではあると思いますが、手にした株が元気に美しく育たなければ何も意味を成しません。命ある植物の気持ちを読み解き、美しく成熟するまで育ててあげるところに園芸の本当の楽しさや面白さがあると思います。園芸は人が楽しむ前に、植物を楽しませないと真の楽しさや、自らの栽培環境下における正しい知識は得られないと感じています。なので私は、他人が述べる国内外のうんちく情報は、まったく参考にしていません。温室では無く日本の気候変動の環境変化をダイレクトに受ける自らの家庭環境で育つ植物の姿を間近で見ながら色々と判断する様にしています。手にした株が自らの栽培環境下に届いた瞬間から全ての栽培は自らの責任となります。植物にとってより良い環境は、誰かを頼る事無く、植物と向き合いながら自ら見つけていかなくてはなりません。
目次
モンステラスケルトン、葉の変態の変遷(2025年5月7日の様子)
本日撮影した地植え栽培で育てているモンステラスケルトンです。今週5月10日で栽培して丸3年となります。

まだ開ききっていませんが、葉が大きく開ききり固まってくるとこの複雑な葉姿のまま、長辺サイズが1メートルまで成長します。本当にスケルトンなのか?と疑うほど、あまりにも化けてきてしまった為、栽培を開始した2022年5月10日まで遡り、葉の変態の変遷をまとめておきたいと思います。
3年間のモンステラスケルトンの変化
ボトムカットから育てたモンステラスケルトンの変化の様子
2022年5月10日
栽培開始
栽培開始時に撮影したモンステラスケルトンです。ボトムカットから栽培を開始しました。一番最初に開いた葉は切れ目が一つもありませんでした。この頃のモンステラスケルトンは、ほとんど注目されておらず、今では信じられない安値でトップカットとボトムカットの2株を購入して育て始めました。3年前の入手価格を把握しているせいか、今が恐ろしく高値に感じます。

2022年6月21日:栽培開始1ヵ月
始めて切れ目が入った葉
栽培開始約一ヵ月で次の新しい葉が開きました。ご覧の通り切れ込みが入った葉が開きました。

2022年9月2日:栽培開始4ヵ月
穴のあいた葉が開く
切れ目の入った葉が開いてから約2ヵ月半後に撮影した穴のあいた葉です。記録には残せていないのですが、約2ヵ月半の間にもう一枚穴のあいた葉が開いています。

2023年3月14日:栽培開始10ヵ月
モンステラスケルトンらしい葉へと変化
栽培を開始して約10ヶ月。ようやくモンステラスケルトンらしい葉姿へと成長してきました。

2023年7月6日:栽培開始1年2ヵ月
葉にあく穴の数、切れ込みの数が増えてくる
葉にあく穴の数と切れ込みの数が増えてきました。

2023年9月7日:栽培開始1年4ヵ月
葉のサイズが70センチに成長
栽培を開始して約1年4ヶ月でトップの葉の長辺サイズが70センチに成長しました。

2023年11月20日:栽培開始1年6ヵ月
葉のサイズが75センチに成長
直径15センチの支柱に切り替えたところ成長が加速し、トップの葉の長辺サイズが75センチに成長しました。

2024年5月6日:栽培開始2年
地植え栽培へと移行
部屋に入りきらないサイズになってきてしまったのと、更に巨大なモンステラスケルトンに育てる為、地植え栽培へと移行しました。

2024年9月9日:栽培開始2年4ヵ月
葉のサイズが90センチに成長
地植え栽培を開始して約4ヶ月。一枚の葉の長辺サイズが90センチまで成長しました。

2024年12月13日:栽培開始2年6ヵ月
越冬直前の様子
成長期を地植えで育てた巨大なモンステラスケルトンです。屋外での地植えにて、初の越冬をする直前に撮影しました。

2025年5月4日:栽培開始3年
過去一複雑な葉が開く
地植えでの越冬明けで初めて開いた葉です。過去一複雑な巨大葉が開きました。モンステラスケルトンの栽培を2022年5月10日に開始して、ちょうど3年目でここまでたどり着きました。

モンステラはお金があればいくらでも集められます。しかし、栽培スキルはどんなにお金があっても手に入れる事はできません。自らの栽培環境に適したモンステラの栽培方法は、誰かを頼る事無く、植物と向き合いながら自ら自己責任で見つけなくてはなりません。
ちなみにですが、このモンステラスケルトンは、2022年5月10日の栽培開始当初から本日まで一度もカット(剪定)した事がありません。モンステラを大きく育てる為には葉をカットした方がよいのですか?との質問をいただく事があるのですが、モンステラの葉は成長に必要なとても大切な部位です。当然の事ですが、葉が少なくなれば光合成できる面積が狭くなってしまいますので、カット(剪定)する事はありません。自然界で育つモンステラは、人の手によってカットされる事無く巨大に成長していますし、本株もカットしなくても一枚の葉の長辺サイズが1メートルまで成長しています。モンステラを大きく育てる私なりのノウハウは、以下のページでまとめています。
今回新しく開いたモンステラスケルトンの新しい葉の切れ込みの数は14個あります。詳しくは以下の栽培記録にまとめました。
モンステラスケルトンの栽培記録
Plant Cultivation Record
時系列で栽培記録が確認しやすいように本ページでご紹介しているモンステラデリシオーサスケルトンの栽培記録のみを一覧で以下にまとめています。
モンステラデリシオーサスケルトンの栽培記録については、以下のページで全てまとめています。
モンステラスケルトン
Monstera Deliciosa Skeleton

Types of Monstera
モンステラの種類
私が現在栽培しているモンステラの種類は、一般的な人気の種類(モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ)と、その他の種類(sp. ペルー、アカコヤグエンシス、アクミナータ、アダンソニー(マドカズラ)、エスケレート、オブリクア、サブピンナータ、シルテペカナ、スタンデリアナ、スプルセアナ、ドゥビア、ピナッティパルティタ、レクレリアナ)です。それぞれの詳細については、以下のページでまとめています。