モンステラコンパクタ
Monstera Deliciosa Compacta
概要
Overview
モンステラコンパクタは、成長しても大きくならない小型のモンステラデリシオーサとして販売されているのをよく見かけます。フリマサービスやオークションサービスでは、「本当にこれってコンパクタなのかな?」と感じるモンステラも販売されています。私は「本当にコンパクタ?」と思うような個体も購入してみて、栽培しながら成長の様子を観察し、数年後、どのような個体になるのか?を見届けたい為、モンステラデリシオーサコンパクタの栽培日記を更新しています。大きくならない小型のモンステラは、萎縮個体、スモールリーフ個体、ドワーフ個体というような名称で販売されている個体もみかける事があります。またコンパクタはマクロコズムに似ています。小さな株ではコンパクタなのか?マクロコズムなのか?区別が付きません。私自身もマクロコズムで購入し、成熟株まで育て上げたところでコンパクタとして判明した株を保有しています。コンパクタは販売株をよく見かけますが、見るからにマクロコズムと見た目で判断できるマクロコズムはなかなか販売されていません。コンパクタがマクロコズムとして販売されている事も多く見かけます。
特徴
Features
コンパクタは、巨大になるモンステラデリシオーサの仲間の中でも成熟株になっても一回り小さいモンステラなので場所を取らずに育てやすいです。そしてマクロコズムにも似た葉を持ちますが、マクロコズムほど葉にあく穴の数が多くはありません。そして子株では分かりませんが、成熟したマクロコズムとコンパクタを比較すると葉のサイズもマクロコズムよりコンパクタの方が一回り小さいのが特徴です。
01
マクロコズムに似ているけれどマクロコズムほどの葉に穴があかず葉のサイズが小さい
以下は成熟したコンパクタの葉です。マクロコズムの様な繊細な葉が開く事がありますが、マクロコズムほどレース状の複雑な穴があかないのと、通常のモンステラデリシオーサの仲間と比較して葉がとてもコンパクトなのが特徴です。
以下はマクロコズムの様な繊細なコンパクタの葉です。
以下はマクロコズムの葉です。コンパクタよりも明らかに複雑で沢山の穴があいている事が確認できます。
02
葉と葉柄の付け根にフリルがある
モンステラコンパクタは、モンステラデリシオーサの仲間です。その為、成熟し葉が大きくなるにつれ、葉と葉柄の付け根部分にフリルが現れます。
03
巨大化するデリシオーサの仲間の中ではコンパクト
モンステラコンパクタは、巨大化するモンステラデリシオーサの仲間の中では成熟してもコンパクトです。葉の大きさが1メートル近くまでなるデリシオーサと比較するとコンパクトであるという事なので、成熟した株はモンステラらしくそれなりの大きさになります。
コンパクタとマクロコズムの違い
コンパクタに似ている株にモンステラマクロコズムがあります。通常のモンステラデリシオーサと比較すると、どちらも葉にあく穴の数が多く見分ける事が難しいのですが、それぞれの主な違いは以下の通りです。
- マクロコズムの方がコンパクタと比較して葉にあく穴の数が多くレース状の穴があく。
- マクロコズムの方がコンパクタと比較して葉のサイズが大きい。
以下はマクロコズムとコンパクタの葉を比較した写真(向かって左側がコンパクタ、向かって右側がマクロコズム)です。マクロコズムの方がコンパクタよりも葉にあく穴の数が多く、穴がレース状にあいている事が確認できます。また、成熟株になるとコンパクタよりもマクロコズムの葉のサイズの方が大きくなります。
コンパクタの様に個性的なモンステラ
モンステラは斑入りも人気ですが、マクロコズムの様にシルエットが特徴的なモンステラデリシオーサの仲間がいます。中でもモンステラマクロコズム、モンステラスケルトン、モンステラシエラナはとても個性的で、大きく育てれば育てるほど、とても美しい株へと成長していきます。私が育てているモンステラマクロコズム、モンステラスケルトン、モンステラシエラナについて以下のページでご紹介しています。
マクロコズム
スケルトン
シエラナ
FQA
コンパクタについて寄せられた質問と回答
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マクロコズムとコンパクタの見分け方法はありますか?
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マクロコズムとモンステラコンパクタはとてもよく似ています。ある程度大きな株になってこないと見分けは付かないと思います。特に葉に切れ目がや穴が無い葉を比較してもマクロコズムとコンパクタの違いは分からないので、確実に本物を手に入れたい場合は、ある程度成熟した株を入手する事をおすすめします。葉の切れ目や穴があいた葉になってくると、マクロコズムとコンパクタの差が徐々に現れてきます。成熟前の小さなマクロコズムとコンパクタの葉の写真を以下に掲載します。
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コンパクタは本当に大きくならないのでしょうか?
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成熟したモンステラデリシオーサは、葉のサイズが1メートル近くになりますが、コンパクタは成熟してもそこまでのサイズにはなりません。モンステラデリシオーサーの仲間の中ではサイズがコンパクトです。以下は、モンステラデリシオーサの仲間であるモンステラスケルトンです。一番大きな葉の大きさが90センチから1メートルあります。
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モンステラコンパクタの株分け販売はしていますか?
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私は販売よりも育てる事を専門にしている為、部屋に入らないほど大きく成長してしまった際には、販売する可能性があります。株分け販売する際には、フリマやオークションサイトからの販売では無く、本サイトから販売いたします。
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モンステラコンパクタの栽培環境を教えていただく事はできますか?
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私はモンステラコンパクタをごく一般的なマンションで育てています。栽培環境については、モンステラの栽培環境のページをご確認ください。
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モンステラコンパクタを育てるのに必要な機材・用品等はありますか?
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特にモンステラマクロコズムの栽培だからと言って特別な機材や用品は使っていません。私は全てネット通販で購入できる栽培用品しか使っていません。特別な肥料や土等を使わなくても、モンステラは立派に大きく成長します。私が普段モンステラを育てる際に使っている栽培用品については、栽培用品のページをご確認ください。
栽培難易度
モンステラコンパクタを実際に栽培して感じた栽培難易度
モンステラコンパクタは、緑一色のモンステラなので斑入りのモンステラと違いとても栽培し易いです。コンパクタはネット通販でも比較的入手し易いモンステラです。私がモンステラの栽培を開始した2021年頃は、コンパクタが1株数万していましたが、2024年時点では価格が安く安定してきている気が致します。中には通常のデリシオーサの子株をコンパクタとして販売していたり、過去にはヒメモンステラをコンパクタの名前で販売されているのを見かけた事もあります。購入時には偽物のコンパクタを入手してしまわないよ様にご注意ください。
入手難易度
販売価格
観葉度
育てやすさ
初心者へのオススメ度
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栽培記録
Growth Record
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※偽物の購入にはご注意ください。
モンステラデリシオーサ
モンステラデリシオーサのデリシオーサは、英語で「おいしい」を意味する"delicious"に由来しているとされています。これはモンステラになる実が「おいしい」という理由からです。一般に観葉植物として市場に流通しているモンステラは、モンステラデリシオーサとモンステラボルシギアナの2種類があります。それぞれの違いについては、モンステラデリシオーサとボルシギアナの違いについてのページでまとめています。モンステラデリシオーサは、ボルシギアナと比較して大きな葉を持ち、自然界では1メートル以上の巨大な葉を持つ場合もあります。モンステラデリシオーサには、実生株、コンパクタ、イエローマリリン、イエローモンスター、タイコンステレーション、マクロコズム、スケルトン、福助、ナローリーフ、奇形株、羅紗葉変異株、斑入りなどの種類があり、奇形をした変異株もボルシギアナよりも多く見かけます。私が実際に栽培しているモンステラデリシオーサについて、以下のページでご紹介いたします。
私のモンステラ
私が栽培しているモンステラの種類、モンステラの栽培環境、モンステラを育てる際に利用している栽培用品について以下のページにまとめています。