モンステラを栽培していると、が広がり樹形が崩れる事があります。原因は様々あると思うのですが、「日当たりが悪い」、「風通しが悪い」、「高い場所で育てている」この3つのうち全てが当てはまる場合、もしくはいずれかが当てはまる場合、モンステラを広げ樹形を崩す気がしています。以下は実際に樹形を崩した羅紗葉のモンステラです。

葉が広がり樹形が崩れたモンステラ(2023年5月5日の様子)

以下は2022年10月4日(過去の栽培記録はこちら)に撮影した羅紗葉のモンステラです。とても美しく扇形に広がっています。

樹形が綺麗に整ったモンステラ

そして以下は上記写真を撮影した5ヵ月後の2023年3月2日に撮影した樹形が崩れた羅紗葉のモンステラです。

樹形が崩れたモンステラ

モンステラデリシオーサの仲間を育てる際、もしかして支柱を立てると崩れる?とも思ったのですが、以下の様に支柱を立てて育てているモンステラデリシオーサの仲間であるマクロコズムタイコンステレーションは、支柱を立てながら育てていても樹形が崩れていないので、原因は他にあります。

約5ヵ月ぶりに開いたモンステラマクロコズムの新しい葉
気根が横に伸び始めているモンステラタイコンステレーション

モンステラの葉が広がり樹形が崩れた原因

モンステラが広がり樹形が崩れた原因は、恐らく以下の3点のうち全てが当てはまる場合、もしくはいずれかが当てはまった場合に発生するのでは無いかと思っています。

  • 日当たりが悪い場所で育てた場合
  • 風通しが悪い場所で育てた場合
  • 高さのある場所で育てた場合

モンステラは地表から光を求めて上へ上へと成長します。暗く風通しが悪く、高さのある場所で育てていたら、樹形が崩れて当然だと思います。

樹形が崩れたモンステラを仕立て直し

樹形が崩れてしまったモンステラですが、モンステラが成長しやすい風通しがよい地表の明るい場所に配置してあげれば、崩れた樹形は復活すると思うのですが、この羅紗葉のモンステラは思い切って葉柄剪定(カット)して幹立ち(幹上がり)に仕立ててみました。

見た目が悪いと思うのは人目線であり、植物側からすると生きていく為に必要な葉柄だと思うので、あまり剪定(カット)はしたくなかったのですが、今回は思い切って剪定(カット)してしまいました。剪定(カット)後、新しいが展開してきて、現在の様子は以下の樹形となっています。

樹形を整えたモンステラ

支柱も今はいらないかなっと思ったので外しています。

モンステラの幹立ち(幹上がり)は、よくっぱ1枚から3枚で仕立てられているのをよく見かけるのですが、上記にも記載した通り、モンステラにとっては必要な葉柄を見た目が悪いからと人間の勝手な判断で剪定(カット)してしまうのは、植物本来の美しさを楽しむ観葉では無いと個人的には思っています。

モンステラの仕立て方をご紹介しているページでは、を一枚もカットせずに支柱を使ってに仕立てているモンステラもあります。モンステラの仕立て方に興味がある方は以下のページも合わせてご覧くださいませ。

引き続き成長に変化がありましたら、モンステラデリシオーサ羅紗葉変異株の栽培記録ページでご紹介致します。

モンステラデリシオーサ羅紗葉変異株とは?

とても珍しい実生(みしょう)から育ったモンステラデリシオーサ羅紗葉変異株です。奇形と呼ばれる実生のモンステラデリシオーサが販売されているのを見かける事がありますが、こちらのデリシオーサは、大きく成長し切れ込みが入り、穴が開いたを含めた全てのが羅紗葉となっています。またが維持されやすいモンステラは、葉柄にまでが入りますが、こちらの羅紗葉のモンステラは、葉柄にまでゴツゴツしたシワが入っています。羅紗葉とは、の表裏両面が凸凹、ゴツゴツとした荒地になっているです。実生のモンステラの場合、始めの数枚のは羅紗葉の事がありますが、切れ込みが入る大きなになるにつれて羅紗葉は消えていきます。羅紗とは、厚手の紡毛糸で織られた織物です。和風な雰囲気がとても似合う羅紗葉モンステラ、とても魅力的でお気に入りの個体です。和風な雰囲気という点ですと、とても肉厚な葉に散り斑が入るこちらも珍しいと思われるタイコンステレーション散り斑変異株も栽培しています。詳細については、以下のページでまとめています。