2025年3月30日(過去の栽培記録はこちら)にミドルカットしたモンステラシエラナ14株を水耕栽培(水挿し)から鉢植えへと2025年4月17日(過去の栽培記録はこちら)に移行。2025年4月28日(過去の栽培記録はこちら)にラベリングを行ったモンステラシエラナの茎伏せ苗ですが、茎伏せ一枚目の葉からガッツリと切れ込みの入った葉が開いてきました。「育てているモンステラに切れ込みが入らない!」、「育てているモンステラに切れ込みを入れる方法を教えてください!」とのお問い合わせを沢山いただくのですが、お問い合わせをいただく度に思っている事があるので本栽培記録にまとめておきます。

モンステラの茎伏せ一枚目の葉からガッツリと切れ込みを入れる方法(2025年6月4日の様子)

茎伏せ後一枚目の葉からガッツリと切れ目が入るモンステラシエラナです。

正確には以下の写真の通り、ちょこんとほんの少し小さな葉が開いた後、一気に切れ込みが入った大きな葉が開いている事が確認できます。

もちろん全てミドルカットの苗です。

大きな茎からは大きな葉が開き、小さな茎からは小さな葉が開いていますが、どちらも既に切れ込みが入った葉です。

以下は親株の株元からカット(剪定)した茎の為、細い茎の茎伏せです。用土はご覧の通り、成長が遅いと言われているのを見かける事もある無機質な用土(赤玉、鹿沼、軽石をブレンド)です。

こちらもご覧の通り、ちょこんと小さな葉が開いた後、切れ込みが入った葉が開いている事が確認できます。

これらの株を見た方から「モンステラのミドルカットの一枚目の葉から切れ込みが入った葉を開かせるなんて、すごい栽培スキルですね」とのコメントもいただいたのですが、ふと皆さん勘違いされている事があるなと思った事があります。

大きく立派に成熟したモンステラをカット(剪定)した茎からは、元気で丈夫な芽が出てきますが、成熟していないモンステラをカット(剪定)した茎からは、切れ込みが無い小さな葉が開きます。つまり、モンステラの葉に切れ込みが入らないとお問い合わせいただく方々は、そもそも購入時に小さな未成熟なモンステラから分けられた茎や株を入手されていませんか?という点です。

ネット上で販売されている親株の参考写真は、もの凄い立派で大きく穴もあいて切れ込みが入っているとっても素敵な葉。でも購入した茎や株が小さい場合、参考写真の親株は、親では無い可能性が非常に高いです。中には、「本当に親なんですか?」と質問すると「何世代も前の親株の写真です」と回答する出品者もいるとの事で驚きです。

立派に成熟した親株のミドルカットからとれる茎は太くて立派なのは当然です。親株の写真が大きくて立派なのに、販売されているミドルカットの茎が小さい場合は、偽り(詐欺)の可能性が高いですので、出品者に「親株のどの部分をカットしたミドルカットの茎なのか詳しく教えていただけませんか?」と質問する様にした方がよいかもしれません。

ちなみにこちら。2024年9月14日に私のモンステラシエラナの写真が勝手に使われ販売されていた株を購入者の方から譲り受けた株です(未だにシエラナなのか疑いあり)。著作権違反の詳細は、以下のページで詳しくまとめています。

栽培を開始してから、既に9ヶ月も経過しましたがいつまで経っても小さな子株のままです。葉に切れ込みが入る気配もありません。トップの葉は凸凹と羅紗葉になってしまいました。株元もご覧の通り細くて弱々しいです。他のモンステラと同じ栽培環境で大切に育てているのにここまでの差がでます。

以下は私の栽培環境にて、約2ヵ月前の2025年3月30日(過去の栽培記録はこちら)にミドルカットしたモンステラシエラナです。状態の良さは一目瞭然です。

親株の状態の良し悪しでモンステラの成長はここまでの差がでます。

つまり購入した葉に切れ込みが入らない、穴があかない場合は、自らの栽培環境が影響している可能性もありますが、もともとの親株が小さかったり状態が悪かった可能性も十分にあり得ます

モンステラの茎伏せ一枚目の葉からガッツリと切れ込みを入れる方法とは?

成熟した優良な親株から株分けされたモンステラを購入する事です。

販売されているモンステラの茎や苗の販売前の栽培過程や直属の親株が確認できないのは、モンステラ販売を行っているメルカリやヤフオクといったプラットフォーム側の問題でもあります。職業柄プラットフォーム側の悪い点が沢山見えてしまうのですが、ここで述べ始めると、それだけでサイトが丸々立ち上がりそうなボリュームとなってしまうので控えておきます。

私はモンステラを販売する事よりも、大切に美しく育てる事をメインとしていますし、モンステラを販売する今の仕組みにおかしな点があればそれを正して販売する事を望んでいます。

私がモンステラを販売する動きを見せると、それを意識する(ライバル視する?)出品者や個人の販売店がいるとのお問い合わせをいただく事もあるのですが、負けたく無いと思った時点で既に負け確定です。なぜなら負けを意識した時点で競う相手(競合)がいる事になりますので。ビジネスって競合(相手)がいないポジションで仕掛けるから戦わなくても勝てるんです。ましてや私、ネットビジネスは20年以上携わっているのでプロ意識が高いですが、モンステラに関しては栽培経験が3年半しかありません。

なので私は既存のレガシーなスキームとして存在する植物の輸入販売、植物の卸販売、植物の個人販売には、まーったく興味がありません。天井高2メートル50センチまで成長して部屋に入らなくなったモンステラをカット(剪定)して数量限定で販売し、売り切れたら終わり、売れなくても自ら大切に育ててあげればよいだけなので、何も困る事は一切ありませんし、本職にする気も皆無です。

そしていつも感じてしまうのですが、モンステラを売る事は決して悪くないと思うのですが、売りたい気持ち全開で、売る事を目的にモンステラを育てている人の欲望が強すぎて気持ちが悪いです。過剰な欲望はいつしか他人(モンステラ)を傷つけ、自らの首を絞めつける事になります。もちろん中には、モンステラを購入するなら絶対にこの人からしか買わない!と決めている方もいらっしゃいます。

引き続き茎伏せのモンステラシエラナに変化がありましたら栽培記録でまとめていきます。

モンステラシエラナの栽培記録

Plant Cultivation Record

時系列で栽培記録が確認しやすいように本ページでご紹介しているモンステラデリシオーサシエラナの栽培記録のみを一覧で以下にまとめています。

2025年6月4日

モンステラの茎伏せ一枚目の葉からガッツリと切れ込みを入れる方法New!!

2025年4月28日

複数の節(成長点)があるモンステラの茎を挿し木した場合どのような現象が起こるのか?を実際に確認

2025年4月28日

増やしたモンステラシエラナ14株を園芸ラベルにて管理開始

2025年4月17日

ミドルカットしたモンステラシエラナ14株を水耕栽培(水挿し)から鉢植えへ移行

2025年3月30日

栽培1年4ヶ月で2メートル以上に成長したモンステラシエラナを初めてカット(剪定)

2025年3月30日

モンステラシエラナにデリシオーサらしい繊細な葉が開く

2025年3月2日

2メートル以上に成長したモンステラシエラナ、剪定前の記録

2025年2月16日

支柱を捻じ曲げるモンステラの強力なパワー

2025年2月14日

成熟するとずんぐりむっくりの葉からシャープに変化するモンステラシエラナ

2025年1月17日

成熟したモンステラシエラナの葉はスケルトンに似るのか?マクロコズムに似るのか?

2025年1月10日

シャープな葉に変化してきたモンステラシエラナの巨大株

2024年11月27日

モンステラシエラナは栽培一年でどこまで成長するのか?

2024年11月7日

支柱を捻じ曲げながら2メートル近くまで大きく成長したモンステラシエラナ

2024年10月6日

葉にあく穴の数5つに増えたモンステラシエラナ

2024年8月30日

ついにモンステラシエラナの葉に穴があいた

2024年7月15日

葉の切れ込みが深くなってきたモンステラシエラナ

2024年1月22日

モンステラシエラナの1枚目の新しい葉を確認

2023年11月15日

本物のモンステラシエラナの栽培を開始

モンステラデリシオーサシエラナの栽培記録については、以下のページで全てまとめています。

モンステラシエラナとは?

モンステラデリシオーサシエラナは、メキシコのオアハカの一部のエリアに自生しているモンステラの個体群です。耳がフラットなモンステラがシエラナとして販売されている事がありますが、オアハカの一部エリアに自生する個体群でなければそのモンステラはシエラナでは無いそうです。詳細については、以下のページでまとめています。

Types of Monstera

モンステラの種類

How to propagate Monstera

モンステラの増やし方