2025年2月13日(過去の栽培記録はこちら)より仕立て直して、2025年4月20日(過去の栽培記録はこちら)に無機質な用土に切り替えた根立ち(根上がり)正確には気根立ちでしょうか?のモンステラタイコンステレーションに新しい葉が開きました。2025年2月13日から2025年4月20日の間に既に2枚の葉(1つは脇芽からの新葉)が開いているので、仕立て直してからは今回3枚目の葉が開いた事になります。無機質な用土は成長が遅いと言われていますが、用土基点では無く定期的に与えている肥料基点で成長を記録すると、無機質であっても有機質であっても成長速度に差は無いのでは?というのが個人的な感想です。本株は2021年11月11日(過去の栽培記録はこちら)から約3年半もの間、成長記録を残してきておりますので、無機質で育てた場合のモンステラと、有機質で育てた場合のモンステラを過去の実績ベースの記録で比較してみたいと思います。
目次
無機質な用土で気根立ちで栽培しているタイコンステレーションに新しい葉が開く(2025年5月8日の様子)
今回新しく開いてきた新しい葉です。



あれ?無機質な用土にしたせいか?ずんぐりした葉が開いた?と思い2022年3月24日(過去の栽培記録はこちら)、有機質の用土で育てていた時、同株に切れ目の入った新葉が初めて開いた時の様子ってどうだったんだっけ?と思い自らの栽培記録を遡って確認したところ以下の様な葉が開いていました。


約3年前のデータと比較してみたところ、有機質の時と似た様な葉が開いている事が確認できたので、得に無機質な用土で育てているからずんぐりした葉が開いた訳では無い事が確認できました。
しかし、3年前の1サイクル目の栽培で開いた葉と、今回開いてきた葉はとても似ているなと思います。同じ株なので当然なのですが。

有機質な用土で育てていた時と、現在無機質な用土で育てている状態を比較しても、葉の大きさ、葉の形状、葉柄の長さなど、特にまだ明確な差は感じていない状況です。

植木鉢で育てているタイコンステレーションですが、気根を活かしながらワイルドで野性的な感じでカッコよく仕立てていきたいなと思っています。既に十分カッコいいですけれど。

こちらは株元の脇芽から展開した斑入りの葉です。分かりづらいですが、向かって右側の葉の上にアリグモがいます。コバエを食べてくれる働き者です。

株全体は気根立ちに仕立てるのですが、株元の脇芽は幹立ちで仕立てます。一つの株で二種類の仕立てを同時にした方はなかなかいらっしゃらないと思います。

私が実際に行っているモンステラの仕立ての詳細については、以下のページでまとめています。
以前、「モンステラの気根は分岐するのですか?」とご質問いただいていたのですが、「モンステラの気根は以下の通り分岐します。」が回答となります。

そしてもう一点、いただいていたご質問「モンステラの気根は一節一気根なのですか?」の回答は、「モンステラの気根は一節で大量の気根が出ます。」が回答となります。

このモンステラはまだまだ気根がぜんぜん少ない方です。状態が良いモンステラは、以下の通り一節から大量の気根を出します。

モンステラの気根については、以下のページで詳しくまとめています。
日本の気候の寒暖差をダイレクトに受ける一般家庭において、年単位で本当に育つのか?育たないのか?実績がよく分からない高額な斑入りのモンステラに手を出すよりも、緑多めで安いタイコンステレーションを美しく育てた方が、気分的にめちゃくちゃ楽です。
モンステラの購入を検討されていらっしゃる方々から「この高級なモンステラを買いたいと思っているのですが育ちますでしょうか?」とのお問合せも沢山いただくのですが、私は日本の一般家庭における栽培実績の無いモンステラは購入しませんと回答しています。
先日、モンステラ愛好家の皆様方とお話しをしていたら、特に高額な斑入りのモンステラを販売する方々には、温室では無く、せめて首都圏の一般家庭において年単位で育てあげた実績を時系列に分かりやすい記録で提示されない限りは、みんな買わないんじゃなくて、買えないよねという意見で満場一致でした。数百万円もするモンステラであればなおさらです。
2021年のモンステラバブルの際に、高額な斑入りのモンステラに沢山手を出してしまった過去があるのですが、温室では無く一般家庭の室内で3年間育ててきて、最も美しく安定して育っているのは、一番安い値段で購入した緑多めのタイコンステレーションだけです。
購入者側の立場ですと、斑入りのモンステラは、高額でも環境の変化をダイレクトに受ける日本の一般家庭において、年単位でちゃんと美しく育った実績が確認できれば、安心して買えますけれど、一般の消費者が安心して購入できる環境は現状ゼロだよなと感じます。そして、高級な斑入りのモンステラの販売者は、販売するのであれば、その実績を作る責任があると感じます。
植物は命ある生き物ですから、特に高級な品種のモンステラは、育てていて、安定と安心感が得られ続けないのであれば買えませんと述べる人しか私の周りにはいません。
なので斑入りのモンステラを購入して栽培し続ける立場ですと、温室では無く一般家庭で美しく仕立てあげた実績もある以下の安価に購入できる緑多めのタイコンステレーションで十分満足です。育てて得られる安定と安心感が確実にあるとっても素晴らしい斑入りのモンステラです。

モンステラタイコンステレーションの詳細は、以下のページでご紹介しています。
引き続き成長に変化がありましたらモンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録ページでご紹介致します。
モンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録
Plant Cultivation Record
時系列で栽培記録が確認しやすいように本ページでご紹介しているモンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録のみを一覧で以下にまとめています。
モンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録については、以下のページで全てまとめています。
モンステラタイコンステレーション
Monstera Thai Constellation

Types of Monstera
モンステラの種類
私が現在栽培しているモンステラの種類は、一般的な人気の種類(モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ)と、その他の種類(sp. ペルー、アカコヤグエンシス、アクミナータ、アダンソニー(マドカズラ)、エスケレート、オブリクア、サブピンナータ、シルテペカナ、スタンデリアナ、スプルセアナ、ドゥビア、ピナッティパルティタ、レクレリアナ)です。それぞれの詳細については、以下のページでまとめています。