2025年4月20日(過去の栽培記録はこちら)に有機質から無機質な用土に切り替えて育てているモンステラタイコンステレーションに新しい葉が開きました。今回は斑入りの面積がかなり多めの新しい葉です。有機質よりも無機質の方が株が強く育つと言われている事をよくみかけますが、それを検証するのに相応しい斑入りの葉が開きました。どんな情報も鵜呑みにせず、実際の株で有機質用土、無機質用土の違いを実証していきたいと思います。無機質用土は、根腐れしにく、肥料管理を自らコントロールできるという点がメリットで、つまりは「根が健康 = 水や成長に必要な栄養の吸収が良い = 株が強く見える」んだと思います。無機質用土自体が「株を強くする力」を持っているわけでは無く、有機質用土でも、適切に管理すれば十分に強く育ちますし、無機質用土は保水性や保肥性が低いため、管理を誤ると逆に株が弱りやすいというデメリットもあります。斑入りのモンステラはデリケートで傷みやすいですが、果たして無機質用土は斑入りのモンステラを傷み難くできるのでしょうか?について少し整理してみたいと思います。
目次
無機質用土検証に適した斑入りの葉がタイコンステレーションに開く(2025年7月30日の様子)
新しく開いたモンステラタイコンステレーションの斑入りの葉です。

今回は斑入りの面積がかなり多めの新しい葉です。

有機質用土よりも無機質用土の方が株が強く育つとよく言われているのをみかけますが、それを検証するのに相応しい斑入りの葉が開きました。既にほんの微かに一部傷があるので記録しておきます。

以下は2025年4月20日(過去の栽培記録はこちら)に、有機質から無機質用土への切り替えを行った際に開いた株元からの脇芽から出た斑入りの葉です。3ヶ月経過していますが、茶色い変色は今のところ確認されず綺麗なままです。

用土はご覧の通り、無機質(赤玉土:鹿沼土:軽石=2:1:1)です。

この株は2021年11月11日(過去の栽培記録はこちら)より育てている斑入りのモンステラです。今年の11月で丸4年を迎えます。私が育てている斑入りのモンステラで、最も長い期間、鉢植えで管理し続けられている株になります。
斑入りのモンステラが傷みやすい理由
斑入りのモンステラが傷みやすい理由を整理すると以下の3点かと思います。
- 葉緑素が少ない → 斑部分は光合成ができないため、光合成効率が低く弱りやすい。
- 根腐れに弱い → 水分過多や通気性不足で根が痛むと、葉に影響が出やすい。
- 葉焼けしやすい → 白斑部分は紫外線に弱く、傷みが目立つ。
無機質用土のメリット
次に無機質用土のメリットを整理すると以下の3点かと思います。
- 通気性・排水性が高い → 根腐れ防止に有効。
- 病害虫発生が少ない → 腐植質がないため、カビや害虫のリスクが減る。
- 肥料コントロールが容易 → 必要な分だけ液肥で管理できる。
これらの理由から、根を健全に保ちやすく、結果的に斑入りのモンステラが傷みにくいと考えられます。
無機質用土のデメリット
次に無機質用土のデメリットを整理すると以下の3点かと思います。
- 保水性が低い → 水切れしやすいため、こまめな水やりが必要。
- 養分が少ない → 定期的な液肥が必須。
- 急激な乾湿差 → 乾きすぎると根が傷むこともある。
デメリットを補う為に、やや保水力のある赤玉土を多めにする等の対策を行う必要があるかと思います。
結論
「斑入りのモンステラはデリケートで傷みやすいですが、無機質用土で斑入りのモンステラを傷み難くできるか?」に対する回答は、無機質用土は斑入りモンステラの「根の健全性」を保つために有効で、結果的に傷みにくくなるでは無いか?と思います。ただし、水やりと施肥管理をしっかり行うことが前提としてあります。うんちくを整理すると上記の通りな気がしますが、実際の株を用いて検証および実証していきたいと思います。
有機質と無機質の用土の違いについては、以下のページでまとめています。
引き続き成長に変化がありましたらモンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録ページでご紹介致します。
モンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録
Plant Cultivation Record
時系列で栽培記録が確認しやすいように本ページでご紹介しているモンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録のみを一覧で以下にまとめています。
モンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録については、以下のページで全てまとめています。
モンステラタイコンステレーション
Monstera Thai Constellation

Types of Monstera
モンステラの種類
私が現在栽培しているモンステラの種類は、一般的な人気の種類(モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ)と、その他の種類(sp. ペルー、アカコヤグエンシス、アクミナータ、アダンソニー(マドカズラ)、エスケレート、オブリクア、サブピンナータ、シルテペカナ、スタンデリアナ、スプルセアナ、ドゥビア、ピナッティパルティタ、レクレリアナ)です。それぞれの詳細については、以下のページでまとめています。