2022年5月30日(過去の栽培記録はこちら)より3年間鉢植えで栽培してきた斑入りのモンステラ、イエローマリリンを地植え栽培へと移行しました。私が栽培している斑入りのモンステラの9割が屋内での鉢植え栽培では無く、屋外での地植え栽培となりました。斑入りのモンステラは、栽培していると将来必ずどこかで思い通りに育たなくなる為、斑入りのモンステラの地植え栽培が必然と増えてしまった状況です。斑入りのモンステラを思い通りに栽培できないとは具体的にどの様な事なのか?と合わせて、イエローマリリンを地植え栽培へと移行した様子をご紹介致します。
目次
3年間育てた斑入りのモンステラ、イエローマリリンを地植え栽培へ移行(2025年4月22日の様子)
地植え直前に撮影したイエローマリリンです。2022年5月30日(過去の栽培記録はこちら)よりちょうど3年間育てた株です。ご覧の通り、トップの葉ほどイエローマリリンの特徴でもある黄斑が消えてる状態です。

一番斑が入った葉です。この黄斑の葉は、2023年8月14日(過去の栽培記録はこちら)に開いた葉です。





一番新しいトップの葉は、緑一色になってしまいました。斑入りのモンステラは、斑が鮮やか過ぎると維持できずに茶色くなりますし、緑多めの株を選ぶと緑一色になってしまいます。ただ緑が多いとよく育つので地植え栽培には向いている株です。我が家の屋外環境で地植え栽培を行うと一枚の葉の長辺サイズが1メートルまで生長します。もし1メートルの葉に黄斑が入ったらなかなか迫力があるだろうなと思います。

こちらは株元です。ご覧の通り、100%有機質の用土で育てていますが、節間はとても狭いです。有機質の用土でモンステラを育てると節間が広がり、無機質の用土でモンステラを育てると節間が詰まると言われる事があるみたいですが、有機質の用土であってもご覧の通り節間はとても狭く詰まります。育てている株の特性によっても節間の特徴は変わってくるのかもですね。また斑入りのモンステラは、成熟するほど斑が消えるという人もいれば、逆に成熟するほど斑が多くなるという人もいます。これもまた育てている環境や株の特性によっても変わってくる点であり、断言は出来ません。

この写真の通り茎や葉柄には黄斑が入っているのですが、葉になると黄斑が消え、緑一色となってしまいます。2023年8月14日(過去の栽培記録はこちら)に黄斑が多めに入った節まで切り戻す事も検討したのですが、切り戻しても結局は斑が強く入ったり無くなったりが繰り返されるので、今回はやはり地植え栽培への移行と決断しました。
イエローマリリンを地植えする為、既存の地植え株の葉と葉柄をカット(剪定)し、スペースを作りました。

イエローマリリンを地植えする為の穴を掘りました。土はマンション建設時のままです。ビニール、針金、軍手、コンクリート等々、様々な廃棄物が出てきますが、我が家のモンステラたちはこの土でも何も問題無く元気に巨大化します。

地植え直後のイエローマリリンです。下葉はカット(剪定)してスッキリさせました。

あたかも最初からこの場所に地植えされていたんじゃないかというぐらい違和感無く植え付ける事ができました。




これで私が育てている斑入りのモンステラの9割が地植え栽培となりました。斑入りのモンステラを地植え栽培へと移行する理由は、温室では無く一般家庭で栽培する斑入りのモンステラは、長期間育てれば育てるほど、人間の思い通りには育たなくなる場面に遭遇しやすくなる為です。具体的には以下の現象が、年単位で育てていると必ずどこかで発生します。
- 斑が強く入りすぎて育たなくなる。
- 斑がまったく入らなくなり緑一色になってしまう。
- 環境の変化が大きい一般家庭では斑の部分が傷みがちで茶色くなる。
- 斑入りの葉が色あせてしまう。
- なかなか育たない。
- 樹形が乱れやすい。
斑入りのモンステラは、斑の鮮やかさや希少価値で選ぶと必ず栽培に失敗するので、年間を通じて環境の変化が一定で変化の少ない温室では無く、日本の気候の変化をダイレクトに受けやすい一般家庭においても年単位の長期栽培が可能なのか?を購入時に必ず確認する様になりました。しかし、そんな斑入りのモンステラは存在せず、必然と購入する機会は減り、今まで購入してきた斑入りのモンステラの9割が地植え栽培へと移行した状況です。昔は斑入りのモンステラを手に入れたいと思う欲がとても強かったのですが、実際育ててみると年単位で維持する事がとても難しい事に気が付かされた為、斑入りのモンステラを手に入れたいと思う欲はスッカリ無くなってしまいました。
地植え栽培へと移行したイエローマリリンは、果たして再び斑入りの葉を開く事はあるのでしょうか?引き続き成長に変化がありましたら、モンステラデリシオーサイエローマリリンの栽培記録ページでご紹介致します。
モンステラデリシオーサイエローマリリンの栽培記録
Plant Cultivation Record
時系列で栽培記録が確認しやすいように本ページでご紹介しているモンステラデリシオーサイエローマリリンの栽培記録のみを一覧で以下にまとめています。
モンステラデリシオーサイエローマリリンの栽培記録については、以下のページで全てまとめています。
イエローマリリン
Monstera Deliciosa Yellow Variegata "Yellow Mariyln"

Types of Monstera
モンステラの種類
私が現在栽培しているモンステラの種類は、一般的な人気の種類(モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ)と、その他の種類(sp. ペルー、アカコヤグエンシス、アクミナータ、アダンソニー(マドカズラ)、エスケレート、オブリクア、サブピンナータ、シルテペカナ、スタンデリアナ、スプルセアナ、ドゥビア、ピナッティパルティタ、レクレリアナ)です。それぞれの詳細については、以下のページでまとめています。