前回の2025年5月8日(過去の栽培記録はこちら)の栽培記録から約2ヵ月が経過し、モンステラタイコンステレーションに新しい葉が開きました。今回はトップの葉と株元の脇芽から出た葉と同時に2枚の新葉が開きました。有機質の土で育てていても、無機質の土で育てていても本株に新しい葉が出るペースはまったく同じで、2ヵ月に一度、新しい葉が開くので用土の違いによる成長速度に大きな差は全くありません。モンステラ栽培を開始した2021年から2024年までは、有機質の用土のみを使ってモンステラを育ててきたのですが、2025年からはほとんど全ての株において無機質な用土を使ってモンステラを育てています。有機質、無機質両方の用土で、同じ株を育てた感想なのですが、成長したモンステラの生育株では、無機質な用土の方が適しているのでは?と無機質な用土で育てているモンステラを目の当たりにしていて感じます。その理由を以下にまとめてみたいと思います。
目次
成長した株は無機質な用土の方が適しているのでは?と感じるモンステラタイコンステレーション(2025年7月11日)
2025年4月20日(過去の栽培記録はこちら)に有機質から無機質な用土に切り替えて育てているモンステラタイコンステレーションです。

支柱はなんだか設置するのに疲れてしまい設置していません。気根立ちで仕立て上げています。モンステラの根立ち(根上がり)仕立てについては、以下のページでまとめています。
何の変哲もないホームセンターでも安く販売されているモンステラタイコンステレーションですが、2021年11月11日(過去の栽培記録はこちら)より4年近くも鉢植えで育て続けている斑入りのモンステラです。

幹立ちのモンステラはよく見かけると思いますが、気根立ち仕立てのモンステラです。

そして用土は、赤玉土:鹿沼土:軽石を2:1:1の割合でブレンドした無機質な用土です。ふるいにかけ、粒度を整える事はしていないので、粒度が異なる小さな粒の鹿沼土が含まれている事が確認できます。粒度を整えるとは、用土中の通気性や排水性をよくする為だと思うのですが、成長した生育株では根がとても太い為、通気性を確保しつつシッカリとした土台を作ってあげたいので、あえて粒度は合わせず、細かい粒度の土も入れる様にしています。

そして成長したモンステラの生育株では、無機質な用土の方が適しているのでは?と感じる理由です。
成長した生育株に無機質用土が適していると感じる理由
成長したモンステラの生育株には無機質用土が適しているのでは?と感じる点をまとめてみました。
- 根の量が増え、酸素と排水をより必要とする
生育株は根が広く深く張っており、より多くの酸素を必要とします。
→ 無機質用土は、通気性と排水性が高いため、酸欠や根腐れを防ぎやすくなります。 - 水分や養分のコントロールがしやすくなる
成長した株は根の吸収力が強くなり、過湿状態が長いと逆にストレスになります。
→ 無機質用土は水が抜けやすく乾きやすいので、水やりのリズムを植物に合わせて調整しやすくなります。 - 土が崩れにくく、長期間安定する
有機質は分解されやすく、時間が経つと土が締まったり、根が窒息しやすくなります。
→ 無機質は粒構造が保たれるので、鉢内の環境を長期間安定して保ちやすくなります。
上記の理由により、モンステラの成長株では、無機質100%または90%以上の配合に切り替え、肥料は液肥でコントロールする事で、根がとても丈夫に育ち、地上部も美しい株姿に仕上がっていると感じます。
特に成長した斑入りのモンステラの育成株において上記条件を適用させる事で、斑が傷み難い状態が作れるのでは?と実験しています。
100%近い無機質の用土でモンステラを育てている人ってほとんどいない感じがします。だからこそ他の人とは違う結果が良くも悪くも色々と得られそうだなと楽しみにしています。
個人的には有機質よりも無機質な用土の方が、自らの栽培スタイルにとても合っている事にも気が付いてしまいました。
引き続き成長に変化がありましたらモンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録ページでご紹介致します。
モンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録
Plant Cultivation Record
時系列で栽培記録が確認しやすいように本ページでご紹介しているモンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録のみを一覧で以下にまとめています。
モンステラデリシオーサタイコンステレーションの栽培記録については、以下のページで全てまとめています。
モンステラタイコンステレーション
Monstera Thai Constellation

Types of Monstera
モンステラの種類
私が現在栽培しているモンステラの種類は、一般的な人気の種類(モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ)と、その他の種類(sp. ペルー、アカコヤグエンシス、アクミナータ、アダンソニー(マドカズラ)、エスケレート、オブリクア、サブピンナータ、シルテペカナ、スタンデリアナ、スプルセアナ、ドゥビア、ピナッティパルティタ、レクレリアナ)です。それぞれの詳細については、以下のページでまとめています。