モンステラホワイトタイガー(アルボ)に「全斑(フルムーン)」の葉が開きました。「全斑(フルムーン)」とは、葉全体が白色または乳白色になる珍しい状態です。モンステラホワイトタイガー(アルボ)は、モンステラボルシギアナの斑入り品種の一つで、白い斑が不規則に入るのが特徴です。通常は緑と白が混在したマーブル模様やストライプ状の斑が見られますが、「全斑」は葉全体にクロロフィル(葉緑素)がほとんど存在せず、真っ白またはクリーム色一色になります。この状態の葉は非常に美しく、「フルムーン(月の満ちた姿)」と称されるのは、その幻想的な見た目に由来しています。ただし、全斑の葉は光合成能力が著しく低いため、植物全体の生育にとってはリスクを伴います。葉緑素が欠如しているため、光をエネルギーに変えることができず、過剰な全斑は株を弱らせたり、最悪の場合は枯死につながることもあります。そのため、全斑の葉を持つ個体は慎重な管理が必要で、通常は緑の混じった葉も併せ持つバランスの良い株の方が健康的です。栽培においては、直射日光を避けた明るい半日陰で育てるのが理想です。特に全斑の葉は葉焼けしやすいため、遮光や室内管理が重要です。また、成長を維持するためには、なるべく緑の部分が残る葉も残すよう剪定に配慮する必要もあります。ただし、モンステラホワイトタイガー(アルボ)は、斑入り部分を傷める事無く3年以上屋内で維持する事は難しいと判断した為、2023年10月16日(過去の栽培記録はこちら)に、モンステラホワイトタイガー(アルボ)は全て地植え栽培へと移行しています。

真っ白な全斑(フルムーン)の葉が開いたモンステラホワイトタイガー(アルボ)(2025年7月18日の様子)

真っ白な全斑(フルムーン)の葉が開いたモンステラホワイトタイガー(アルボ)です。切れ込みが入り、葉に穴もあいた状態で真っ白な全斑(フルムーン)の葉を一般家庭の栽培環境で観葉出来る機会はなかなかありません。観葉価値が高いと言えますが、綺麗な状態を維持する事は無理です。ご覧の通り地植え栽培の為、直射日光が直撃しています。

全斑(フルムーン)のモンステラ

このモンステラホワイトタイガー(アルボ)は面白く、白多めの葉が開くと、次は必ず緑多めの葉が開きます。

モンステラホワイトタイガー(アルボ)

モンステラホワイトタイガー(アルボ)は白斑部分がとても傷みやすく、必ずどこかで茶色くなる為、全て地植え栽培へと移行済みです。屋内栽培ですと茶色くなってしまったモンステラに対してネガティブなイメージを持ちがちですが、屋外での地植え栽培ですと傷んでどんなに茶色くなっても株全体が育っていれば何も問題無いので、育てていてストレスがありません。越冬もさせている斑入りのモンステラの地植え栽培については、以下のページでまとめています。

引き続き成長に変化がありましたら、モンステラボルシギアナの栽培記録ページでご紹介致します。

モンステラボルシギアナ(ホワイトタイガー)の栽培記録

Plant Cultivation Record

時系列で栽培記録が確認しやすいように本ページでご紹介しているモンステラボルシギアナの栽培記録のみを一覧で以下にまとめています。

2025年7月18日

真っ白な全斑(フルムーン)の葉が開いたモンステラホワイトタイガー(アルボ)New!!

2025年2月15日

真っ白な斑入りのモンステラ(ホワイトタイガー)を地植え栽培へと移行

2023年7月5日

斑が傷んで枯れまくりの斑入りのモンステラ

2023年4月7日

斑入りモンステラの成長速度について

2023年3月13日

白多めから緑多めの葉が開いてきた斑入りのモンステラ

2023年2月16日

2月に出てきた斑入りモンステラの新しい葉

2022年12月11日

斑入りモンステラが枯れる原因

2022年11月11日

葉が大きくなり穴があきはじめた斑入りモンステラ

2022年9月27日

一年で成長した斑入りモンステラの栽培記録

2022年9月12日

上の葉になるほど白斑が多くなるモンステラホワイトタイガー

2022年8月23日

モンステラホワイトタイガーにモスポール(ヘゴ支柱)を追加

2022年8月7日

そろそろ栽培を始めて一年が経過するモンステラホワイトタイガー

2022年7月25日

夏に成長する綺麗な散斑のモンステラホワイトタイガー

2022年4月29日

トップカットのホワイトタイガーから3枚目の新しい葉が開く

2022年3月24日

トップカットのホワイトタイガーから2枚目の新しい葉が開く

2021年12月14日

新しい葉っぱが誕生したモンステラボルシギアナホワイトタイガー

2021年12月1日

先が黒いモンステラボルシギアナホワイトタイガーの新芽

2021年11月21日

なんだ?!モンステラボルシギアナホワイトタイガーの脱皮

2021年11月20日

気根がどんどん出て来るモンステラボルシギアナホワイトタイガー

2021年11月11日

気根を伸ばしながら茶色く変色するモンステラボルシギアナホワイトタイガー

2021年11月3日

元気を失ってゆくモンステラボルシギアナホワイトタイガーの白斑入りの葉

2021年10月31日

ぐんぐん気根が伸びるモンステラボルシギアナホワイトタイガー

2021年10月14日

モンステラボルシギアナホワイトタイガーの気根を確認

2021年9月20日

初めて購入したモンステラボルシギアナホワイトタイガーのトップカット

モンステラボルシギアナの栽培記録については、以下のページで全てまとめています。

モンステラ ホワイトタイガー(アルボ)とは?

ホワイトタイガーは、モンステラボルシギアナで見かける霜降りの様な細かいが入るモンステラです。ハーフムーンの株も見かける事があります。海外ではアルボの名称で呼ばれているのを見かける事があります。上品な印象を受ける斑入りのモンステラの為、女性ファンが多いモンステラに感じます。綺麗な斑入りであるほど価格が高くなる傾向がありますが、ホワイトタイガーの白斑はとても傷みやすく枯れやすいです。生産者が育てる様な環境に変化が生じ辛い温室で地植えにて育てれば綺麗に大きく成長すると思いますが、日本の四季の変化をダイレクトに受け、冷暖房等による環境が変動しやすい一般家庭での栽培においては、綺麗に大きく年単位で長期栽培する事は難しいと感じるモンステラの種類です。一時期、白勝ちとの呼び名で白斑が強いホワイトタイガーが販売されているのをよく見かけましたが、白斑が強く出る株ほど年単位で綺麗な葉姿を維持しながら育てる事はとても困難です。ホワイトタイガーの白斑は、いずれ傷んでしまう認識の為、現在は全ての株を地植えにて栽培しています。以下のページでは、私が栽培するモンステラボルシギアナのホワイトタイガー個体をご紹介しています。

Types of Monstera

モンステラの種類