2025年8月1日(過去の栽培記録はこちら)に、明らかに未成熟と思われる高さ90センチしか無いホワイトタイガーから花芽(蕾)が出ました。モンステラは大きく成熟しないと花芽(蕾)が出ない認識でいたので、なぜこんなに小さなモンステラから小さな花芽(蕾)が出たのか?とても謎です。モンステラが花を付けるのは成熟株のみという情報は、以下海外の事例にまとめられています。
目次
モンステラは成熟した株でないと花が咲かない件に関する英語圏フォーラムの引用・リンク
1. Reddit(r/houseplants)
- 実際に開花した例に関し「Indoor?! Share your secrets… The right amount of nutrients, age, humidity and light.」という反応があります。これは、開花には適切な栄養、年齢(=成熟)、湿度、光が揃う必要があるという経験談として参考になります 「 Reddit 」。
2. Houzz フォーラム
- 以下の投稿では、モンステラの「葉の切れ込み(fenestration)」が成熟した株に現れる、としており、これは開花の目安としても言及されることがあります: “In other words, when the plant itself is mature, the new leaves will come in with splits. Older leaves already on the plant will not split.” 「 Houzz 」
3. The Tropical Fruit Forum(熱帯果樹フォーラム)
- 以下の投稿では、 “From seedling to a mature plant for fruit production, it would take about 3 to 4 years under the right conditions… The mature top growth is the one that would continue growing to produce flower and fruit.”
とあり、実際の開花・結果には「成熟した頂部成長」が重要であるとしています 「 tropicalfruitforum.com 」。 - また、別投稿では、4年目くらいの株で開花が始まったという体験談もあり、成熟までの目安として言及されています「 tropicalfruitforum.com 」。
海外の情報はほぼ隅々まで確認したつもりなのですが、未成熟なモンステラに花芽が付いたという情報は一つも存在しませんでした。Royal Horticultural Society (RHS, 英国王立園芸協会) の説明でも「Monstera flowers only when mature and under suitable growing conditions(モンステラは成熟し、適切な環境下でのみ開花する)」と紹介されています。
わずか90センチの高さなのに花芽(蕾)が付いたモンステラ(2025年8月20日の様子)
わずか90センチの高さなのに花芽(蕾)が付いた斑入りのモンステラ(ホワイトタイガー)です。とても小ぶりですが、立派な花芽(蕾)です。

トップの葉です。緑多めでとてもカッコイイ葉です。ホワイトタイガーは、これぐらい緑が多いととても安心です。白斑多めの葉は、屋内栽培でも必ず傷んで茶色くなります。

白斑が傷んだ下葉です。とても室内で観葉できるレベルではありません。しかし、人間にとっては見た目が悪いですが、花芽(蕾)が付くほどなので、モンステラは茶色くなってもとても元気です。

そしてご覧の通り、高さはわずか約90センチしかありません。

写真よりも動画の方が確実に証明できるので、以下の通り動画でも撮影しました。
なぜ高さ90センチしか無いモンステラに花芽(蕾)が付いたのか?についての推測を以下にまとめます。
なぜ90cmのモンステラが花芽?「個人的な推測」
1. 遺伝的な「成熟度」を引き継いでいた
- 挿し木や株分けで増やされたモンステラは、親株の「成熟段階」を保持します。つまり、サイズが小さくても「遺伝的には成熟個体」として扱われ、開花能力を持つことがあります。
2. ストレス誘発による早期開花
- 植物は環境ストレス(土壌の状態、栄養の状態、光・温度の変化等)を感じると、「子孫を残そう」として花芽を付けることがあります。これはバナナや他のアロイド類でも見られる現象です。
- 斑入り株は光合成能力が低いため、通常よりも「繁殖シグナル」が早く出た可能性があります。
3. 環境が極めて開花に適していた
- 温度・湿度・光量・水やりのバランスが「熱帯に近い理想条件」だったため、株が小さくても開花が促された可能性があります。
まとめ
- 海外の情報では「90cm程度の小型株での開花事例」は見つかりません。従って、本ケースは極めて稀少な観察例といえます。
- 説明としては以下のどちらか、あるいは両方と考えるのが妥当だと思います。
- 親株由来の成熟度を保持していた(挿し木・斑入り株特有の現象)
- ストレスや環境要因で早期に花芽を形成
上記はあくまでも個人的な推測です。
引き続き成長に変化がありましたら、モンステラボルシギアナの栽培記録ページでご紹介致します。
モンステラボルシギアナ(ホワイトタイガー)の栽培記録
Plant Cultivation Record
時系列で栽培記録が確認しやすいように本ページでご紹介しているモンステラボルシギアナの栽培記録のみを一覧で以下にまとめています。
モンステラボルシギアナの栽培記録については、以下のページで全てまとめています。
モンステラ ホワイトタイガー(アルボ)
Monstera Albo White Tiger

Types of Monstera
モンステラの種類
私が現在栽培しているモンステラの種類は、一般的な人気の種類(モンステラデリシオーサ、モンステラボルシギアナ)と、その他の種類(sp. ペルー、アカコヤグエンシス、アクミナータ、アダンソニー(マドカズラ)、エスケレート、オブリクア、サブピンナータ、シルテペカナ、スタンデリアナ、スプルセアナ、ドゥビア、ピナッティパルティタ、レクレリアナ)です。それぞれの詳細については、以下のページでまとめています。